初めてでも体験しやすい!適度な街歩きと自然を楽しめる街道トレッキング+キャンプのススメ

■街道の選び方とルート設定について

日本には様々な街道がありますが、ここじゃなきゃダメというところはありません。ただ、街中だけでは普段の生活とあまり変わりませんし、逆に林道ばかり歩くのでは登山と変わらないのではタフ過ぎます。

街道トレッキングの場所選びで大事なことは3つ。いずれも初心者にオススメの理由にもかぶるので詳細は後述しますが、1つめは変化に富んで、飽きのこないルートであること。2つめは気軽に“脱落”できること。3つめは、そのエリアならではの季節や風景を感じられること。

その中で今回は、歴史と自然を感じられる中山道を選びました。江戸時代に、江戸から京都を結ぶ街道として、多くの人が歩いてきた道で、歴史の名残を感じられる宿場町を見たり、自然を感じたりしながら気分良く歩けます。

ここからは、中山道で歩いたルートや魅力、キャンプ地もご紹介。中山道では、町だけでなく、こんな自然も感じられます!

■今回のコースは、1泊2日32kmの行程

今回歩こうと思ったコースは、本来は、長野県塩尻市の奈良井宿から岐阜県中津市の馬籠宿(約66km)の区間で面白そうな区間をチョイス。1泊2日で30〜40kmくらいを歩き、その途中でキャンプ泊をしようと思ってました。

しかし、奈良井宿から薮原までの峠道が封鎖されていることが判明。急遽コース変更し、1日目は長野県の福島宿から須原宿(歩行距離20.5km、上り539m、下り751m、歩行タイム約5時間、休憩や撮影時間約1時間半)まで歩き、阿寺渓谷キャンプ場(長野県木曽郡大桑村野尻)に宿泊。

2日目は三留野宿から馬籠宿(歩行距離12.6km、上り740m、下り540m、歩行タイム約4時間、休憩や撮影時間約1時間)まで歩くことになったのです。

ざっとコース概要を説明しましたが、これから、私が歩いたコースの魅力や、説明、そして、中山道トレッキングが初心者でも気軽にできる理由を説明します。

■中山道が初心者にもオススメできる理由

まず中山道トレッキングがなぜ初心者の方でもおすすめかというと、最大の理由は「エスケープが簡単にできる」からです。

中山道は、国道19号やJRがすぐ近くに通っていますので、万が一、ケガをしたり、体力的に厳しくなってもすぐに離脱することが可能なのです。国道19号が中山道ルートの場合もありますし、線路沿いを歩くこともあります。

このように、国道や線路が通っているので、バスや電車などを利用することが可能です。なので今回の私もそうでしたが、歩きたい区間だけを歩き、それ以外を電車、バス、車などを利用して移動することが可能なのです。

今回、1日目は須原宿まで歩いたのですが、そこから、阿寺渓谷キャンプ場までは電車とタクシーでの移動でした。電車は1時間に数本しか走っていませんので、時間には注意してください。

次のおすすめポイントは「色んなバリエーションの道を選んで歩ける」ところですね。舗装した道路だけでなく、石畳、山道、川沿いなど、本当に飽きずに歩けます。

こんなきれいな川を見ながらのトレッキングは最高です!

旧街道らしい道も魅力です!

【次ページ】中山道トレッキングの仕方

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