超寒がりの初心者キャンパーが初のダウンシュラフに感動!ナンガとモンベルを試してみた

■快適に寝られるストレッチ性と高いフィット感のモンベル

▲これは撮影のためで、就寝はテントで。下にサーマレスト「Zライトソル」を敷きました

そそくさと潜り込むと、一瞬ひんやりとするも、ものの1分もしないうちに暖かい! ダウンは化繊に比べて暖まるのが早いんですね。

フィット感が高く、頭から爪先まで包み込まれるように全体が暖かいことも驚きでした。今まで使っていた化繊シュラフが封筒型だったこともあり、マミー型の頭まで暖かいこともイイ!

ネットであらかじめいろいろ調べてはいたのですが、実際に体験してみてこれだけ違うとちょっと感動ものです。

そして、一晩寝てみてこのシュラフの人気の理由がわかりました。それは伸縮性です。

▲高いフィット感は、冷気の侵入を防いでくれるメリットも

実を言うと、眠りに着くまでは、フィット感の高さゆえに窮屈で起きたりしないかと心配でした。キャンプは下が硬かったりして普段よりも寝返りを多く打つからです。次の日も撮影があるし、撮影にはできるだけ万全で望みたい。やっぱやめとこうかなという思いを振り払って、いざ睡眠。

結果、そんな心配の必要はまったくなく、適度なストレッチのおかげで朝まで快適に眠れました。

シュラフに入ったままあぐらもかけるほどのストレッチ性こそが、モンベルのダウンシュラフが人気の理由のようです。

翌朝、ストレッチの理由を確かめるために裏返してみると見ての通りです! バイアス(斜め)にラインが走っています。生地の繊維をバイアスで取り、さらにステッチ部分には糸ゴムを使用することで、抜群のストレッチ性を実現しているんですね。

▲足元のダウンの嵩(かさ)をキープしやすい立体的な構造

化繊シュラフの場合、寒さで膝を抱えるようにして暖まることがあるのですが、再度、足を伸ばした時に足元がすごく寒いんですよね。あの時の絶望感たるや…。

でもこの「シームレス ダウンハガー800 #0」は足元がずっと暖かい。もちろんダウンシュラフの保温力の高さもありますが、暖かさを保つための工夫が施されているからなんですね。

▲保護用の布“ドラフトチューブ/中わた入りフラップ”により冷気の侵入とファスナーの噛みを防止

それと、シュラフを使用する際に地味にストレスとなる「ファスナーが生地を噛んでしまう問題」も、これだけ柔らかい生地なのに思ったよりも噛まなかったのが意外でした。それでも何度かはあったので、丁寧に開閉したほうがいいですね。

そして使用前は、ボックス状にダウンを封入するタイプではないからダウンが偏ってしまうのでは、と思っていましたが、ダウンはしっかり均一に保たれていました。

▲隔壁がなくてもダウンを均一に保つ“スパイダーシステム”

スタッフバッグから出した直後は多少の癖がついて偏りもあるのですが、しばらく放って置いたり、揉んだりするだけですぐに均一に! なので「地面側のダウンが少なくて腰だけ冷える」なんてことは全く感じません。

初日はフィット感とストレッチ性の高さに大満足。

2泊目はナンガのダウンシュラフです。

 

【次ページ】続いてナンガのダウンシュラフで1泊

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