コンビニからキャンプまで!Teva「リエンバー テレイン」の“よく分かってる快適さ”は満足度高し

■インソールは本当に気持ちいい!

横から見ると、かかとを踏めるキルティングシューズ「リエンバー 2」に雰囲気が似ています。アッパーは、内側にリサイクルの起毛素材が使われていて裸足でも気持ちいいんですが、ホカホカというほどではありません。でもむしろこれぐらいがいい。これなら通年とまではいかなくても、秋から春まで3季は余裕で履けます。

そして足入れした瞬間に感じるのが、ソールの柔らかさ。柔らかいソールって、履いた時はその気持ちよさに思わず声が出てしまいますが、いざ歩きだすといろいろ不満もあったり…。その不満を感じさせないのが、おもしろいというか不思議というか。

この不思議な履き心地の秘密は構造にありました。

上から見ると目立つ黄色いインソール。これが履き心地のキモとなっているのですが、このインソール、実は外せます。

インソールといえばペラペラのシート状に近いイメージですが、「リエンバー テレイン」に使われているのは、厚い部分で約2.5cmもある“ULTRA-COMF(ウルトラコンフ)”。

スニーカーのソールは、インソール、ミッドソール、アウトソールの三重構造になっているものが多いのですが、“ULTRA-COMF”はそのうちのインソールとミッドソールを合わせたようなモノで、クッション性や快適さを担っています。

Teva独自の新しい素材で、感覚としてはEVA素材のクロックスより少し柔らかい感じ。柔らかすぎるソールって、履き心地の良さだけで、いざ歩きだすと「こりゃ長距離や長時間は歩けんかな」となりがちですが、これがそうでもない。30分ぐらいなら余裕で歩けます。それこそワンマイル(約1.6km)も余裕。その理由はおそらく、アウトソール、というかガワ(?)なのではないかと。

ソールの底(アウトソール)から上に約3cm程度の部分にテープ状のモノが巻かれています。ここが、体重が乗っかり横に潰れそうになるインソールをしっかり支えます。

ソールがEVAのみのサンダルは、歩行時に体重が掛かった方向に変形するため、足を支えて反発するというよりは、足が流れてしまうイメージ。もちろん、数百メートルの近所履きならそれで十分なんですが、“歩く”となるとちょっと履くのを躊躇します。

「リエンバー テレイン」は、変形しそうになるインソール(ULTRA-COMF)をガワがしっかり支えてくれます。さらに反発力もしっかり生み出してくれます。

歩くとき、多くの人はまっすぐ真下(垂直)に体重が掛かるというよりは、斜めや横に掛かっているのでは。その横に流れる重さを支えることで、歩行時の安定感とクッション性を得られるようになっていることがよくわかります。

さらに、ラグがしっかりついているアウトソールがいい。硬さと柔軟性を兼ね備えているんです。

例えばキャンプ場だと、地面には石があったりでこぼこしていたりしますよね。そういう時に、EVAのみのソールだと、石のカタチが足の裏で分かるようなことがあります。そうなると、やっぱり歩きづらい。

しかし「リエンバー テレイン」の場合は、アウトソールに硬さがあるので、気になりません。

いわゆるアウトドアシューズの場合、石を踏んでも気になることはないわけですが、それに近い感覚です。

不整地も問題なく、そこそこの距離を歩いても疲れない。これって、キャンプ場でだけでなく、ワンマイルシューズとしても優秀ということ。しかもアッパーには撥水加工が施されているので、少々の雨程度なら問題なしです。

アッパーのキルティングから冬用サンダルのように思っちゃいますが、あたたかさはさほどでもないのと見栄えもいいので、スポーツサンダルが活躍する季節以外は、玄関に置いておけば確実に履いてしまう一足です。

ちなみに履き口には再生ポリエステルが使われているんですが、ここ、さほど伸びません。いやそれでいいんですが(ここだけ伸びると足にフィットせず歩きづらい)、その分、サイズ選びは注意。スライドタイプのサンダルは、大きいとパカパカして歩きづらくなるので、ジャストサイズが理想です。

気になる人はぜひショップで試し履きを。

>> Teva

<取材・文/円道秀和(&GP)>

 

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