4万円は適正価格!バルミューダ代表・寺尾玄氏が語る「BALMUDA The Light」の魅力とは?

■寺尾氏の考えるクリエイティブとは?

今回の製品を紹介するにあたり、寺尾氏はこれまで以上に「クリエイティブ」というキーワードを出しています。子どもの頃からモノづくりが日常となっている寺尾氏自身にとっては「生きていくために必要なもの」だそうですが、このデスクライトが子どもにもたらすクリエイティブとは一体何なのか、訪ねてみました。
「クリエイティブは世界最強のチカラです。その使い手になることでいろんなことができる。つまり、子どもたちの人生の可能性が広がります。だからこそ、モノ本来の鮮やかな色を見てほしいんです。今回の照明も1週間も使えば、これまでの白色LEDには戻れなくなるはず。一度その良さを知ってしまうことで、これまでの“一般”が“不満”に変わるんです」

この現象はこれまでにバルミューダが出してきた「BALMUDA The Toaster」でも私達が感じてきたもの。さらに、子どものうちからクリエイティブに触れることの重要性を寺尾氏はこう話します。

「大人になってからクリエイティビティを育むのは難しいですが、柔らかい心を持った子どもであれば、その幅に変化をもたらすことができると思います。さらに、他人をクリエイティブにすることができたら、それこそが最高のクリエイティブですよね。メーカーの立場でそこまでのことができるとは思っていないですが、少しでも実現したいと望みを託したのがBALMUDA The Lightなんです」

■適正価格としての4万円のデスクライト

とはいえ、子ども用のデスクライトで税込4万円近い価格というのは「高い」と感じる人もいるでしょう。正直、私自身もそう思っていました。そのあたりについて、寺尾氏はどのように考えているのでしょうか。

「一番安い価格で提供することが、長期的に考えたときに利益につながると弊社は考えているので、価格は適正に設定しています。とはいえ、この価格が高いと感じるのもわかります。そこで考えていただきたいのが、バルミューダはモノではなく“体験”を提供しているということ。今回のデスクライトが提供するのは、目を守るということも含め、“6年間が良くなる”という体験です。これは子どもの6年間なので、それが未来にも影響するものですよね。自分だったら払うなと思い、企画段階でこの値段を設定して、設計やデザインを進めました」

次なる照明器具の発売を決めているとしながらも、「直近でやるべきことはやり尽くしたので、当面子ども用のデスクライトをアップデートする予定はない」と語る寺尾氏。いままま見たことがないものを見たい。そんな想いを抱く寺尾氏が新たに世に送りだした「BALMUDA The Light」は、子ども達の未来を明るく照らす新世代の家電になるのかもしれませんね。

>> BALMUDA「BALMUDA The Light」

 


[関連記事]
バルミューダの新商品“子供用ライト”が参考にしたのは手術灯!?

おいしいトーストならバルミューダ!新色グレーが上品です

土鍋派も大満足!バルミューダの炊飯器、美味しさの秘密は蒸気にアリ!


(取材・文/今西絢美

いまにしあやみ/エディター、ライター

いまにしあやみ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする