伝統工芸品もこれなら手軽!センスを感じる“新”京都土産5選

3. 京友禅

SOO(ソマル)
「おふき」(1620円)
「おふきmini」(810円)

京都の伝統工芸といえば着物でおなじみの染色、“京友禅”をご想像される方も多いことでしょう。こちらは2016年に産声をあげた京友禅ブランド、SOO(ソマル)が手作業で作り上げる絹織物の眼鏡拭き。

しかし、なぜ眼鏡拭きを?と思う方もいらっしゃることでしょう。少し前まで、京都で染色は日常目にする風景でしたが、徐々に姿を消しつつあります。そこで、「着物用の高い染色技術を手軽に手に取ってもらいたい」という思いから製作に至ったそうです。

素材は眼鏡拭きやスマホ拭きに適した絹織物の着物生地を使用しており、着物の柄を染色した後、さらに眼鏡拭きの柄を染色しています。こうした染色の工程は、着物の染色をしている京都の染工場にて行っているそうです。また、サイズは17センチ四方ですが、「京の四季」や「桜に麻の葉」、「更紗花模様」など、色や柄のバリエーションも豊富。また、生地の縁も着物生地の端を切るはさみで、柄を合わせながら手作業でカットしています。

コダワリがギュッとつまったおふきですが、パッケージにもこだわりアリとのこと。着物を保管しておく際、湿気から着物を守る「たとう紙」もおふき用に作ったそうです。色や図柄、素材など、京友禅ならではの美を身近に感じてみてはいかがでしょうか。

>> SOO

 

4.京友禅チョコ

ショコラ・デ・吉祥

旅のお土産といえば“食”も外せません。京都といえば誰もが知る名の通ったお土産も少なくありませんが、友人・知人はもちろん、自分へのちょっとした贅沢に京都ゆかりの素材を使ったチョコレートなどいかがでしょうか。

ショコラ・デ吉祥は京都手書き友禅の名門である吉川染匠のブランドです。

チョコレートの見た目を彩るのは縁起が良いとされる吉祥模様。たとえば「桜」は喜びや生命力、「小槌」は金運・富貴、「雲」は五穀豊穣・未来永劫、という具合に意味があり、着物や焼物にも用いられますが、こうした図柄に精通しているのも、染色のプロならではといえるでしょう。

気になる風味はというと、カカオの風味を生かした「ナチュール」のほか、本田味噌本店の西京白味噌を使った「白味噌」、原了郭の黒七味を使った「黒七味」など、8種類をラインナップ。

舌の肥えた著名人の間でも話題の京友禅チョコ、大事な人へのお土産で差をつけたいならオススメです。価格は3種1620円から8種3888円です。

>> ショコラ・デ・吉祥

 

5. 唐紙

唐丸/(株)丸二
「ポストカード」(各367円)

唐紙と聞いても、現代の住環境では馴染みが薄いかもしれません。唐紙(からかみ)とは、奈良時代に唐から伝わった紙細工が原点。時代とともに変化を遂げていますが、今日、唐紙は主に襖紙や壁紙などに用いられています。

京都で製造される唐紙、“京からかみ”は、版画のようなモノといえば分かりやすいかもしれません。特徴は朴の木(ほおのき)を手彫りした版木を使い、雲母(うんも)や胡粉(ごふん)と呼ばれる絵具をつけ、和紙などに文様を写し出すことです。

(株)丸二は京からかみを手がける老舗で、伝統工芸品を製造するお店として京都市から「京の手しごと工芸品店」として推奨されています。また同社は、“知る” “体験する” “楽しむ“をコンセプトとした体験工房「唐丸(からまる)」を運営しています。ここには、職人が京からかみを製作する唐紙工房、京都市内唯一の「京からかみ」体験工房のほか、お土産にも適したインテリア商品を扱うギフトショップが併設されています。

▲「千鳥うちわ」(7560円)

とはいえ、京からかみにまつわるお土産ってどんなの?という方もいらっしゃるはず。手頃なモノとしては「ポストカード」や、手紙に添えるのにぴったりな「スタンプ」、凝ったところでは「うちわ」などもあります。ラインナップも豊富で、なかなかコレ!とは推しづらいところでもありますが、体験工房では各種プランの用意もありますから、まずは実際に京からかみができるまでを体験して、自分ならではの"推し"を探してみるのも楽しいかもしれません。

▲「Karakami Stamp四季」(7020円~1万584円)

>> 唐丸

*  *  *

ということで、&GPが厳選した京都の新お土産5選。京都旅行の際に参考にしていただければ幸いです。

 


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(取材・文/村田尚之)

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