ジャンル別 今春“買い”のバイク12台【再びバイクにハマる理由】

■Compact & Scooter

公共交通機関に代わる「脱3密」の移動手段としてニーズが拡大しつつあるバイク市場の中でも、教習が2日で終了する原付2種クラスは特に大人気。メーカーもグローバルに販売できるこのクラスに注力し、気がつけば、大激戦区に。また、かつては250ccスクーターがブームになったミドルクラスにも新たな動きが出るなど、いま最も熱いカテゴリーのひとつ。

1. 閉塞感なんかコイツと一緒ならブッ飛ばせる!

HONDA
「CT125・ハンターカブ」(44万円)

誕生60周年を迎えた2018年に、世界生産累計1億台を突破した「スーパーカブ」。日本の誇る工業製品で故障知らず、性能は折り紙付きながら“仕事感”は否めなかったものの、そこに来て、遊び感覚丸出しで登場したもんだから、もう心を鷲掴みにされた想い。悪路に対応したガード類を備え、浅瀬も渡れるよう吸気口は目一杯上を向いています!(青木さん)

 

2. リーンさせて曲がるを不安なく気軽に楽しめる!

YAMAHA
「TRICITY300」(95万7000円)

モビルアーマーのようなスタイルでSF感満点!前輪が滑るという二輪車への不安を払拭するLMW機構は、前輪2輪で車体を傾けて曲がることができ、段差も片輪ずつ滑らかに乗り越えられるから走りがとても軽快。スリーホイーラーは滑りやすい石畳の道が多い欧州の都市部で人気ながら、雨の多い日本でも活躍すること間違いなし!(青木さん)

 

■SuperSports

メーカーの威信をかけてリリースされる超高性能モデル。「性能を持て余すだけでは?」なんて声が聞こえてきそうだが、最近はレース由来の電子制御がフィードバックされ、出力を穏やかにできるパワーモードやトラクションコントロールなど、走りをサポートする技術が満載。扱いやすさがレースでも勝利に結びつくのです!

3. ついに「R」が3つに!

HONDA
「CBR1000RR-R FIREBLADE」(242万円〜)

「レースで勝つために戦闘力を徹底的に上げた」と開発責任者が断言するスペシャルモデル。フロントマスクにはラムエアダクトが豪快に口を開けています。公道では到底楽しめないんだだろうと思いきや、意のままに操れて街乗りも峠道も快走できちゃう。そもそも、MotoGP譲りの最先端マシンってだけでもうロマンを感じちゃいます!(青木さん)

 

■Naked

エンジンを剥き出しにしたバイクらしい普遍的なスタイルは、’80年代のレーサーレプリカブーム全盛期を除けば、いつの時代も主役のカテゴリー。昨今では往年の名車をオマージュしつつ最新テクノロジーを融合させ、スタイルに今っぽさを追加するネオクラシックが増殖、市場を席巻中。ルーツを知らずにスタイルに魅了されて買うのだって全然アリ!

4. Zスタイルを継承しつつも足まわり強化で自己主張

カワサキ
「Z900RS」(135万3000円〜)

まぁ売れまくりも納得のカッコ良さですよね。1972年の900SUPER4(Z1)からインスピレーションを受けたティアドロップタンクやテールカウルだけで垂涎モノですが、気持ちが昂ぶる官能的エキゾーストサウンドでもう恍惚の境地に。トルク重視でキビキビ走り、倒立フォークやモノサス、足まわりも一級品!見かけ倒しじゃありません!(青木さん)

 

5. 初代を現代のKATANAに昇華

SUZUKI
「KATANA」(154万円)

初代をそのまま完コピするのではなく、現代版として昇華させたスタイルが見事。心臓部はGSX-R1000のエンジンをベースに、ストリートで力強いトルクが味わえるよう専用セッティング。トラクションコントロールを搭載しているので、ワインディングも積極的にアクセルを開けて楽しめます。曲線と面が織りなす美しさもポイント。(青木さん)

 

6. 鋭いスロットルレスポンスと大排気量車に乗る喜び

HONDA
「CB1300 SUPER BOL DʼOR」(167万2000円〜)

Z、カタナときたらCBも欠かせません。白バイにも採用されるCB1300シリーズは現代を生きるレジェンド。最新版はアクセル操作に対してリニアなフィーリングとなる電子スロットルを採用し、シーンによって選択できるライディングモードも搭載。ハーフカウル付きのボルドールは特に堂々としていて、ビッグバイクに乗る喜びを噛み締められます!(青木さん)

 

■Cruiser&Tourer

長い時間をかけて、ゆったり走ることを得意とするクルーザーは、広大な大陸で生まれたハーレーが絶対王者ながら、欧州のライバル勢も刺客を送り込んできている。外国車が2000cc前後の大排気量モデルで勝負するなか、ホンダがレブル1100をリーズナブルな価格で発売。根強いファンが支える落ち着いたセグメントだったが、いまや戦国時代に。

7. 気品ある外装とエンジンフィーリングでワイルドテイストな王者に挑む!

BMW
「R18」(254万7000円〜)

BMW史上最大となる1802ccの水平対向2気筒エンジンを新開発し、クラシカルな本格派クルーザーとして昨年末に登場。上質な塗装が施され、車体は高級感に満ちあふれています。ハーレーと真っ向勝負になるものの、乗り比べるとボクサーツインは滑らかに回り、駆動力がダイレクトな印象がらもシャープ過ぎないジェントな味付けです。(青木さん)

 

8. 無駄を削ぎ落とした70'Sスタイルは垂涎もの!

HARLEY-DAVIDSON
「Street Bob 114」(199万6500円〜)

五感を刺激するミルウォーキーエイトエンジンの官能的なフィーリングはそのままに、排気量は1746から1868ccにアップ。リアショックをシート下に隠したシンプル過ぎる車体は、映画『イージーライダー』が流行った70年代のスタイルを彷彿とさせます! ツーアップシートの採用で、ソロ仕様からタンデムOKになったのも見逃せません!(青木さん)

 

9. それってクルマの排気量でしょ!

TRIUMPH
「Rocket 3 R」(274万5000円)

バイク専用エンジンとしては世界最大2458ccを誇る縦置き直列3気筒エンジンは、ぶっちぎりの最大トルク221Nmを発揮。胸のすく加速で後続を蹴散らします。大迫力の姿に鈍重な動きをイメージするものの、ニュートラルなハンドリングのロードスター的キャラクター。意外なほどスムーズに旋回する点も魅力のひとつです。(青木さん)

 

■Off-road&Adventure

世界一過酷なラリーと言われたパリ・ダカールラリーのマシンをルーツに、’80年代から生まれた大排気量アドベンチャー。BMWがGSシリーズで権威を振るっていたが、昨今各社がなだれ込むようにしてこのセグメントにニューモデルを投入。道を選ばずどこへでも快適に行けるというクロスオーバーコンセプトが、ライダーを魅了している。

10. 前後レーダーで安全性を、クランク逆回転で加速力をUP

DUCATI
「Multistrada V4 S」(288万円〜)

二輪では世界初の前後レーダーを搭載し、前車の速度に応じて自動的に車間距離を調整するクルーズコントロールやミラーの死角に接近した車両等を知らせる機能を実現。排気量1158ccで170psを発揮するV4エンジンは、フロントに荷重がかかり加速性能を高める逆回転クランクを採用。いま最も熱いモデルのひとつ!(青木さん)

 

11. 広大な砂漠へ思いを馳せる

YAMAHA
「Ténéré700」(126万5000円〜)

「オフも走れます」ではなく「オフを走ります」と言わんばかりに車体を軽量化し、ストロークの長い前後サスペンションや大型アンダーガードを装備。豊かな低中速トルクと伸びやかな高回転を持ち合わせます。電子制御を搭載せず、価格を抑えたのも魅力。ひとたびダートを走れば、TVで見たパリ・ダカレーサーへの憧れが蘇る!(青木さん)

 

12. 数々の先進装備を搭載!

BMW
「R1250GS」(219万2000円〜)

アドベンチャーセグメントを牽引し続けているGSシリーズの最新モデル。トラクションコントロールを標準装備し、光軸が上下に可動するアダプティブヘッドライトなどもオプション設定されている。40周年を記念し「R100GS」をオマージュした黒と黄の「40 Years GS Edition」が引っ張りだこの大人気です(青木さん)

※2021年3月5日発売「GoodsPress」4月号掲載記事をもとに構成しています

>> 【特集】再びバイクにハマる理由

<文/青木タカオ>

 

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