3DCADが使えなくても心配無用!ゼロから始める3Dプリンター【週末趣味 ソト遊び&イエ遊び】

■3Dプリンターで実際に作ってみよう!!

難解なイメージのある3Dプリントだが、慣れればそう難しくはないという。だが実際は? えふてぃーさんに工程を見せてもらった。

 

▼えふてぃーさんの作業環境を公開!!

現在、所有しているプリンター数は5台。印刷サイズや用途に合わせてそれぞれ使い分けている。また、気になる騒音問題については「扇風機の音が気にならなければ問題ありません」とのこと。

 

<STEP1>3Dデータを用意する

えふてぃーさんはiPadとApple Pencilで簡単に制作できる3D CADソフト「Shapr3D」を使用。3次元データ(設計図)を作成し、STLデータに変換する。フリーデータを使うのもアリ。

 

<STEP2>3Dデータを3Dスライス用のソフトに流し込み、3Dプリンティング可能なファイルに変換する

制作したデータをどのように(積層の厚みや印刷ピッチなど)印刷していくかを設定して造形ツールパスデータに変換する。この作業がスライス。専用スライサーソフトが付属されている機種を選べば簡単だ。

 

<STEP3>スライスされたファイルを3Dプリンティング用のソフトに流し込み、3Dプリンティングする

ここまできたら、あとは3Dプリンターで印刷するだけだ。使用機種や印刷するモノのデータによって完成までの所要時間は異なるが、手の平サイズで約1〜5時間ほどかかるとのこと。

 

■えふてぃーさんの制作物をご紹介!

えふてぃーさんが実際に制作したモノをご覧いただこう。“こんなのあったらイイな”が3Dプリンターなら簡単に作れるのだ。

▲使いづらかったiPhone用のMagSafeをスタンド型に。製作期間は1日足らず

▲キッ●カットをモチーフに原型を造形。これをシリコンで型取りし、チョコレートを流し込めば巨大キッ●カットが完成

▲カーテンのつっぱり棒が引っかからない場所用に製作した、つっぱり棒キーパー

 

■今や、3Dプリンターで家までも作れちゃう!?

技術革新と用途拡大により、日々活躍の場を広げ続けている3Dプリンター。その進化と発展の速度には目を見張るものがあり、先日ついに日本初の3Dプリンター住宅が完成した。プロジェクトを手掛けるセレンディクス株式会社の発表によると、Sphere(球体)と名付けられたこのユニークな家の造形・施工にかかった時間はわずか23時間12分! 業界内では話題騒然となり、これぞ令和版“一夜城”と呼ぶ声も。

また、構造体強度・耐火性・耐震性・断熱性・美しさの5つの要素を兼ね備えているため、大規模自然災害時の緊急避難先用仮設住宅としての活躍も、大いに期待されている。住宅施工の常識を壊す“世界最先端の家”がなんとたったの330万円。先物買いをするなら今しかない。

セレンディクス株式会社
「Sphere 10m²」(予想実勢価格:330万円)

▲世界一基準が高いと言われるヨーロッパの耐熱基準をもクリアする壁面2重構造を採用。表面積の少ない球体デザインにより材料が低減され、10m²で330万円という驚きの低価格を実現させた

>> 特集【週末趣味 ソト遊び&イエ遊び】

※2022年4月6日発売「GoodsPress」5月号46-47ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/TOMMY>

 

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