音楽ジャンル別に聴き比べ!完全ワイヤレスイヤホン12モデル徹底レビュー【安くても傑作モノ】

【1万円オーバー】

7. 機能性、音質も高い バッテリーだけが…

アマゾン
「EchoBuds」(USB-C充電ケース付き:1万2980円)

1万円台前半の価格ながら、アクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載。Alexaアプリでは各種操作設定のほか、ランニングなどのアクティビティのトラッキングも可能。IPX4等級の耐汗仕様。

【再生時間】イヤホン:約5時間/ケース:約24時間
【重量】イヤホン:約5.7g(片耳)/充電ケース込み:約44.4g
【防水性能】IPX4

 

▼邦楽(YOASOBI「群青」)
バランスのとれた完成度の高い音質 ★4.5

みずみずしい歌声とフラット志向の楽器、上質なバランスで楽曲を聴ける。ズンズンと響く低音のボリュームも適切で完成度高し。

▼洋楽(BTS「Dynamaite」)
クリアな音質と重低音に高いポテンシャル ★4

歌声のクリアさはしっかりしていて、重低音のパワー感も十分。洋楽に特化はしないが、ポテンシャルが高く余裕でこなせる。

▼アニソン(Aimer「残響散歌」)
情報出力量が高く世界観に没入できる ★4.5

歌声バンドも情報を出力して、複雑なアニソンの楽曲も聴ける。音量を大きめにして聴けば世界観に没入できるサウンド。

▼総評

Alexaと連携したスマホ呼び出しや操作の機能に加え、音質も予想以上に良くビックリ。ただし、バッテリー性能が短めで、ケースも他と比べると少し大きめなところが残念。

 

8. すべての項目で高評価のバランスモデル

AVIOT
「TE-D01m2」(1万4850円)

高音質なハイレゾに対応した高コスパモデル。加えて外音取り込み機能やワイヤレス充電、マルチポイント接続対応などの多くの機能を搭載。さらに、完全ワイヤレスでは最大級といえる、約10時間の駆動時間を誇る。

【再生時間】イヤホン:約10時間/ケース:約50時間
【重量】イヤホン:約5.7g(片耳)/充電ケース込み:約55g
【防水性能】IPX4相当

 

▼邦楽(YOASOBI「群青」)
歌声、コーラスなどJ-POPに最適 ★5

歌声が美しく魅力的に立ち上がる。立体的な音が素晴らしく、楽器やコーラスの音もいい。まさにJ-POPに最適なサウンドだ。

▼洋楽(BTS「Dynamaite」)
音の鮮やかさが際立つ美音系サウンド ★4.5

洋楽も音の立ち上がりの良さ、鮮やかさがとても良い美音系。クラブ系ミュージックに必要な重低音の沈み込みは十分に確保。

▼アニソン(Aimer「残響散歌」)
聴き込むほどに良さが分かる音質 ★4.5

歌声の埋もれやすいアニソンでも、声が前に出るところが高評価。楽器音のリアリティもあるので、聴き込むほど評価が上がる。

▼総評

同価格帯では、ずば抜けた高音質モデル。ノイキャン対応や高音質のコーデック「aptX Adaptive」の採用、優秀なバッテリー性能が揃うなど、オールマイティに使える。

 

9. 機能性よりも音重視 音の良さは折り紙付き

final
「ZE3000」(1万5800円)

有線モデルのイヤホンをメインに展開していたブランドが、満を持してリリースしたモデル。ノイズキャンセリング機能は非搭載だが、aptX Adaptiveコーデックにも対応し、音質に関して全方位から徹底して注力している。

【再生時間】イヤホン:約7時間/ケース:約35時間
【重量】イヤホン:約5g(片耳)/充電ケース込み:約42g
【防水性能】IPX4

 

▼邦楽(YOASOBI「群青」)
J-POPに最適な高音質サウンド ★5

鮮やかで魅力的に浮かび上がる歌声、存在感ある楽器、コーラスの音まですべてが美音。J-POPのための高音質サウンドだ。

▼洋楽(BTS「Dynamaite」)
丁寧に再現する立体的な歌声 ★5

洋楽の音楽性でも歌声の美しさや、グイグイ鳴る低音まで丁寧。音の出所の位置がハッキリ立体的に聴けるところも面白い。

▼アニソン(Aimer「残響散歌」)
さまざまな音をオールラウンドに再生 ★5

音数の多さを余裕でこなせる解像力。歌声もしっかりと聞けるし、楽器の音も優秀。まさにオールラウンダーの鳴りっぷりだ。

▼総評

機能をバッサリ捨てて、極めて優秀な音質に振り切った潔いモデルといえる。多機能さを求めていない人、とにかく音の良さを求めたいなら、指名買いすべき。

 

10. 好みの人に特にハマるドンシャリが特徴

JBL
「JBL Live Free 2 TWS」(1万5950円)

前モデルを上回るANC性能や専用アプリなど、高スペックを備えたモデル。さらに、リアルタイムでノイズキャンセリングのレベルを調整する“リアルタイム補正”機能を搭載するなど、とことん音楽へ没頭できる。

【再生時間】イヤホン:約7時間/ケース:約28時間
【重量】イヤホン:約4.9g(片耳)/充電ケース込み:約43.7g
【防水性能】IPX5

 

▼邦楽(YOASOBI「群青」)
ドンシャリ好きにはたまらない高域 ★3.5

強烈に沈み込む重低音と、キンと響く高域の典型的なドンシャリ。歌声もキリっと聞こえて小音量リスニングと相性良し。

▼洋楽(BTS「Dynamaite」)
キレの良いサウンドで臨場感が高い ★5

グイグイと唸るように響く重低音とリズムの刻みで、ダンス系の洋楽にマッチ。歌声のキレも良く、臨場感重視ならアリ。

▼アニソン(Aimer「残響散歌」)
音数の多さを再生する密度の高いサウンド ★4.5

アニソン特有の音数の多さを、そのまま空間で展開するような密度感あるサウンド。特に低音の勢いは気持ちよく聴ける。

▼総評

リアルタイム補正のハイブリッドノイズキャンセル機能が自慢のモデル。リモートワークに最適なボイスアウェア機能も搭載する。典型的なドンシャリだが、好みの人にはオススメ。

 

11. “聞こえる”利便性は◎ 駆動時間には不満も

ソニー
「LinkBuds」(実勢価格:2万3100円前後)

穴があいた“リング型ドライバーユニット”を採用し、骨伝導とも違う独自の体験が可能。当然、周囲の音は聞こえてくるが、普通のイヤホンらしい聴き心地がある。テレワークやスポーツ時に使いやすい。

【再生時間】イヤホン:約5.5時間/ケース併用:約17.5時間
【重量】イヤホン:約4.1g(片耳)/充電ケース込み:―
【防水性能】IPX4

 

▼邦楽(YOASOBI「群青」)
パワーは抑え気味だが音の広がりは感じる ★4

開放感ある構造のため、J-POPを聴いても中低音のパワーは不足気味。歌声や自然な音空間の広がりなど、ポイントは抑えている。

▼洋楽(BTS「Dynamaite」)
低音の迫力はないがリズムは刻んでくれる ★3.5

低音でリズム重視の洋楽では、全く迫力不足で不向き。それでもリズムの刻みは感じられる工夫がある。

▼アニソン(Aimer「残響散歌」)
音の広がりは良いが細かい表現は苦手 ★5

音空間の広がるアニソンの音を自然に広げるところは相性良し。ただ、楽器音の細かさは、開放型の構造上再現が難しいようだ。

▼総評

リング型を採用した“周囲の音が聞こえる利便性”がすべて。構造上、音質が今ひとつ振るわないところは仕方ないが、バッテリー駆動時間の短さは気になるところだ。

 

12. サイズが少し大きいが欠点のないバランスが◎

ビーツ
「Beats Fit Pro」(2万4800円)

AirPodsやAirPods Proと同様の使い方ができるのに加えて、Android端末でも使えるモデル。高いフィット感のほか耐汗耐水性能もあり、スポーツには最適。タッチ式ではなくボタン式のため、運動中でも誤操作が少ない。

【再生時間】イヤホン:約6時間/ケース併用:約24時間
【重量】ヤホン:約5.6g(片耳)/充電ケース込み:約66.3g
【防水性能】IPX4

 

▼邦楽(YOASOBI「群青」)
想像以上にクリアに聴ける歌声とバンド演奏 ★4.5

クリアに聞こえる歌声やバンド演奏など、想像以上にJ-POPもこなせる。弾みある低音の再現性もしっかりあってバランス良し。

▼洋楽(BTS「Dynamaite」)
洋楽に最適な重低音の再現性 ★4.5

グイグイと響く重低音の再現性は洋楽向き。歌声のクリアさや音空間の広がり、さらに立体感とトータルで音が整う。

▼アニソン(Aimer「残響散歌」)
音に没頭できる歌声の再現性◎ ★5

アニソンの世界観に没入できるチューンで、音空間の作りが優秀。ボーカルの再現性がよく、曲全体がまとまっている。

▼総評

音質含め、欠点がほぼ感じられないオールラウンドな性能。ANC対応はもちろん、アップル純正に準じる独自の“空間オーディオ”などの機能も自慢。

>> 特集【安くても傑作モノ】

※2022年5月6日発売「GoodsPress」6月号30-33ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/今雄飛(ミラソル・デポルテ) 写真/小野口健太>

 

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