快調も不調も味わい深い!1960年代製バイクライフ【「男の趣味部屋」「理想の愛車」拝見】

■途中で止まったバイクの回収までが僕たちのツーリングなんです

長谷川勲さんが自宅の脇に構える木造ガレージは、白い外壁とシャッターのシンプルな外観で、一見すると完全に住宅街に溶け込んでいる。しかし、ひとたびシャッターを上げると、そこには10台以上のビンテージバイクとクルマがひしめき合う濃厚な「趣味の空間」が広がっている。

▲壁面に埋め込まれたミニカーのコレクションケースは内装職人の長谷川さんが自作したもの。「ガレージ作りより大変だった」と語る力作

壁一面にびっしりと並ぶパーツやケミカル類、シブい年代物の欄間、天井からぶら下がるミラーボール、横幅180cmの大型水槽…。空間のただならぬ雰囲気に、散歩中の近所の人も思わず足を止める。しかもこのガレージ、長谷川さんが一人で作り上げたというのだから驚きだ。

「思いついたらすぐ作業に取かかれる場所が欲しかったんです。実は資材の大半はもらいものなんですよ(笑)。僕は内装の仕事をしているので、現場で余材や廃材を譲ってもらいました」

▲1991年製C92、'64年製スーパーカブC100、'64年製CB93など、往年のホンダ車がずらり。その中でも'71年製のスズキ・ウルフ125が異彩を放つ

ガレージで保管されているのは、ほとんどが1960年代に生産されたホンダのバイク。どれも長谷川さんの手によって丁寧なレストア修理が施されている。必要なパーツがあれば、金属板から切り出して加工するなど、ガレージでイチから作ってしまうという。

「この年代のバイクは手ごろな値段で手に入るし、構造もシンプルなところがいいですね。70〜80年代以降のバイクになると、走り屋とか暴走族っぽい雰囲気が漂うので、あんまり好みじゃないんです」

▲ガレージの奥には90×180cmの大型水槽を設置 

ガレージ内のバイクは大半が長谷川さんより年上だが、普段の移動やツーリング、ときにはレースに参戦するなど、いまなお現役で活躍している。

「この年代のバイクが好きな仲間同士で、ときどきツーリングにも出かけますね。この間は三浦半島から千葉の内房にかけて東京湾を一周してきました。最後はフェリーで久里浜に戻るんですけど、古いバイクなので、途中で何台かはトラブルで止まってしまうんですね。後日ハイエースでそれらを回収するために、東京湾をもう一周してきました。僕たちにとっては、回収するためのドライブもセットでツーリングなんです(笑)」

快調でも楽しいが、時に不調なのも旧車の味わい(?)だ。それらを受け入れて楽しめるのは、こんな充実したガレージがあるからなのかもしれない。

▲KTCなどの大型ツールボックスに工具類を収納。スナップオンの工具をインチとミリの両方でそろえて長年愛用している

 

【ガレージライフをより楽しくするツール&ギア】

■ジャパンクオリティのキャビネット

KTC
「ローラーキャビネット(7段7引出し)EKW-1007R」(16万7200円)

機能性や品質、使い勝手にこだわって作られたKTCクオリティのローラーキャビネット。7つの引き出しを備え、さまざまな工具をスマートに収納する。カラーは写真のレッドのほか、シルバー、ブラック、ホワイトをラインナップ。

 

■工具とケースの安心セット

KTC
「9.5sq. 両開きスタンダード 特別色セット[56点] SK35623WZVP」(9万200円 ※キャンペーン価格)

幅広いメンテナンス作業に対応する工具一式とケースのセット。2023年4月までキャンペーン価格となっており、通常価格(12万4069円)より3万円以上安く手に入る。ケースは実用性の高い両開き。これさえあれば基本メンテナンスは安心!

 

■アメリカンダイナーがテーマのランタンストーブ

トヨトミ
「対流形ランタンストーブ」(4万5000円)

毎年テーマが変わるトヨトミ発の新シリーズ「SEASON STOVE」の第一弾。「AMERICAN DINER」をテーマに、プレハブ式レストラン、ダイナーの雰囲気を感じさせるデザインが特徴。写真のマスタードイエローは対流形となっている。

 

■すべて“機械任せ”で本格コーヒを味わえる

シロカ
「コーン式全自動コーヒーメーカー カフェばこPRO」(2万9700円)

作業中ひと息入れたいときにあると嬉しい全自動コーヒーメーカー。挽きムラを軽減するコーン式ミルを採用。挽く・蒸らす・淹れるに加え、豆や水量もお任せできる本格派だ。好みのマグカップに直接抽出できる“じかマグ”機能も備えている。

>> 特集【「男の趣味部屋」「理想の愛車」拝見】

※2022年12月6日発売「GoodsPress」1・2月合併号100-101ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/中田美幸 写真/山岡和正>

 

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