ホームシアター専門店に聞く、AV機器選びのポイント【秋からはじめる!e-趣味ガイド】

【秋からはじめる!e-趣味ガイド】

映画やドラマ、ライブ映像など、今、自宅でエンタメを楽しむ人が増えている。より上質な鑑賞体験を求める人が導入するのが“ホームシアター”だが、アイテム選びが難しそう…。選び方のコツをプロから教えてもらおう。

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今回はホームシアター専門店アバックのフラッグショップである新宿本店にお邪魔し、店長の明石昌洋さんにお話を伺った。

案内してもらったのは、同店が誇る防音オーディオ&シアタールームの「サウンデリア」。一般家庭のリビングを意識して作られた部屋には、こだわりのアイテムがズラリと並ぶ。初心者だと「どんな製品を選んだらいいのか分からない」と悩んでしまうAV機器だが、セレクトのコツはあるのだろうか?

「『目的』と『利用シーン』を明確にすることでしょうか。たとえば『美麗CGで話題のゲームをプレイしたい!』という人と、『好きなミュージシャンのライブ映像を、サウンド重視で鑑賞したい』という人だと、重きを置くべきアイテムが変わってきます」

映像の迫力や美しさを求めるならプロジェクターやスクリーンに、サウンドの臨場感を味わいたいならスピーカーやアンプにお金をかける。ホームシアターで「何を楽しむのか」がはっきりしていると、予算の配分んもしやすくなるのだ。

「利用シーンも重要です。大人数で楽しむ場合はスクリーンも大きく、音量もスピーカーが良いでしょう。一方、夜に一人で楽しむ前提であれば、ヘッドホンでもいいのです。他にも、賃貸なのでプロジェクターは置き型にするとか、幼い子どもの安全性を考えてスピーカーは天井に埋め込むとか、環境も含めて考えると良いと思います」

もう一つ、「初心者だからとエントリーモデルから始めずともOK」とのアドバイスも。

「エントリーモデルは手が出しやすいですが、徐々に『もっと高性能な機器がいいな』と、グレードアップさせたくなるもの。ならミドルクラスくらいからスタートするほうが、トータルでコスパは良いかもしれません」

今秋は思い切ってホームシアターを導入し“芸術の秋”を満喫してみては?

アバック新宿本店 店長 明石昌洋さん
「趣味の音楽や映画に関係する仕事に就きたい」との思いから、株式会社アバックへ入社。店頭では複数の製品を比較しながら、客の希望に沿った商品を提案している

 

 

▼「サウンデリア」のシアター環境

Victorの「DLA-V50」を天井吊りに。専用工事と、投影先までの距離の確保が必須だが、一度設置すれば毎回位置を調整する手間が省ける。ファンの音も静かで嬉しい。

5本の床置きスピーカーに加え、天井にはUNISONICの「AHT-650IW」を12本埋め込んでいる。「Dolby Atmos」「DTS:X」「Aura3D」といった最新音声フォーマットにも対応。

センタースピーカーにはKEFの「REFERENCE2 META」を配置。中央部のオレンジ色がアクセントになっている。「AV機器はインテリアでもあるわけなので、デザインも重要。部屋に置いてある他の家具と並べた時に浮かないかどうかも想像しながら選んでいくと良いでしょう」(明石さん)

アバック新宿本店
住所:東京都新宿区西新宿7-5-9 ファーストリアルタワー新宿3F
電話番号:03-5937-3150
営業時間:11:00〜19:00 ※来店予約制
定休日:水曜日 ※年末年始を除く

 

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