【知識】時間が狂わないのはどっち?「クオーツ式」と「機械式」時計の違い

■それぞれのメリット、デメリットを考えよう

軽量かつ精度の高さを追求し、大量生産を可能にしたことで手に取りやすくなったクオーツ式。一方、時計技師が手作業で部品から組み立て、ゼンマイによるアナログ動力にロマンを求める機械式。どちらも一長一短あるわけですが、最後に特徴をまとめておきましょう。

<クオーツ式時計>
■メリット
・耐衝撃性に優れる製品が多くメンテナンスをあまり必要としない
・低価格で購入可能
・精度が高く、放置していても動き続ける
・磁気の影響を受けにくい

■デメリット
・自分で電池交換することはできない
・分解修理を前提としないため長期の利用は難しい

 

<機械式時計>
■メリット
・電池切れの心配がなく、メンテナンスすれば何十年も使用できる
・各ブランドともに人に語りたくなる古い歴史がある
・内部機構の複雑さに応じて時計以外の機能も楽しむことができる
(天体の暦を反映するなど、複雑時計と呼ばれる技術)

■デメリット
・定期的にオーバーホールをしないと精度が低くなる
・クオーツに比べて高額な商品が多い
・精密機器のため衝撃や磁気に弱い

*  *  *

精度ではクオーツ式に劣る印象が残る機械式時計ですが、高価格帯を中心に今なお愛好家は絶えません。その理由は、やはりロレックスやオメガといったブランドの持つ歴史的な背景に魅了されている部分も大きいでしょう。「この腕時計、アポロと一緒に宇宙へ行ったんだぜ」とか、飲み屋でドヤりたくなるヒストリーがいっぱい。ひとつひとつ手作業で時計技師が開発、組み上げる精密さにこうした人類の叡智を感じるのも、機械式の楽しみ方。

一方、利便性に優れるクオーツ式は、タフに使えてデイリーユースにもってこい。それこそ100均ショップで手に入るものから、高精度・高機能を搭載した最先端モデルまで幅広くセレクト可能な汎用性の高さがあります。特にスマホが普及したことによる、時計への磁気の影響を受けにくいところも、精度の高さに一役買っています。

それぞれの特徴を知れば、腕時計の選び方も変わってくるはず。自分のスタイルに合わせた一本を見つけて、大人の腕時計ライフを楽しみましょう!

 


[関連記事]
中国のECサイト「AliExpress」のスーパーセールで特価品チプメカ時計を買ってみた!

世界中で愛されるセイコーダイバーズウオッチの超定番「ブラックボーイ」

無印良品のアクリルケースを使った腕時計マニア的収納術


 

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする