今こそ知るべきサーキュレーターの便利な使い方とは?

■扇風機とサーキュレーター、そもそも何が違う?

サーキュレーターの代わりに扇風機を使うこともできますが、両者の違いは“風の質”にあります。扇風機は直接身体に当てるための製品なので、やさしい風ですが、サーキュレーターは部屋の空気を撹拌(かくはん)して均一にするなど、空気を循環するために使われます。

そのため、直進的でパワフルな風が特徴です。反面、風が強く人が体に当てて涼む目的で使用するには向いていません。風で涼むのが目的であれば、扇風機のほうが快適です。

冷房時は足元が冷えて不快……という方も、サーキュレーターを使うことで解消できます。また、熱がこもりがちなキッチンの空気循環に使うと快適に。冷暖房と併用する場合は、部屋の空気を撹拌(かくはん)して室温を均一にするため、節電も期待できます。

▲洗濯物を室内干しする際は、エアコンの除湿とサーキュレーターを組み合わせることによって、早く乾かすことも

また、効率良く部屋の空気を換気できます。複数の窓がある場合、二方向の壁の窓を開放すれば空気は流れますが、窓が一箇所しかない風通しが悪い部屋などでは、部屋中の換気に時間がかかってしまいます。また、高い場所に窓がある場合は、その下側は空気がよどんでしまいます。

最近では新型コロナウイルス感染対策のひとつとして、こまめな空気の換気が推奨されています。なので、停滞する場所にサーキュレーターを置いて窓に向かって外に向けて風を送るようにすれば、室内のよどんだ空気を外に出せるので、ぜひ部屋の換気にもサーキュレーターを活用してください。

 

<進化したサーキュレーター3選>

▼誰でも音声操作でラクにスイッチをオンオフできる

アイリスオーヤマ
「サーキュレーターアイKCF-SCV151T」

実勢価格:1万4800円前後

「サーキュレーターアイ PCF-SCV15T」は、ボールのような形で、とてもコンパクト。従来の平面型形状よりも丸型形状にすることで、風が中心に集まり風速が上がるため、直進性の高いパワフルな送風ができます。場所をとらず、インテリアにもなじむかわいらしいデザインも人気です。

さらに、音声操作も可能なのが特徴。「ねえ、サーキュレーター」と声をかけてから「電源を入れて」「上下首振り」などを続けて言うと、サーキュレーターが反応します。スマートスピーカーなどを経由しないので、無線LANなどの設定は必要なく、箱から出したらすぐ使えるのが魅力。わざわざ本体のボタンを押す必要はありません。これなら手軽に使えますね。

サイズはW210×D210×294mmで質量は約2kg。風量は5段階。左右は90度、上下は自動。

▼コードレスで場所を選ばずハイパワーな送風が可能

コイズミ
「コードレスマルチファンKCF-2302/W」
実勢価格:1万6800円前後

▲サイズはW300×D300×570mmで質量は約4.1kg。風量は10段階+TURBO。左右は45・90・180度、上下は手動90°

充電式だから、電源がない場所やコードが届かない場所でも使えて便利なコードレスです。フル充電すると、風量「1」で約8時間、風量「6」で約4時間、風量「TURBO」で約1.5時間の運転が可能。

コードレスなので、キッチンやお風呂場など、気軽に持ち運んで使えるのがポイント。また、コンセントが遠い場所にも置けるから、風の通りが悪い場所や窓際などに置いて、よどんだ空気を外に排出するのも簡単です。

洗濯物を乾かす際にも、洗濯物を干す場所に持って行けて、コードはマグネット式になっており着脱も手軽となっています。

▼空気を扱うからこそ手入れはしっかりという人に!

ドウシシャ
「CIRKILATOR(サーキレイター)」
実勢価格:1万2000円前後

サーキュレーターは空気を循環するもので、ホコリなどを吸い込み、汚れてしまいがちです。羽根などを掃除できるタイプはこれまでもありましたが、徹底的に分解してキレイにできるのがドウシシャの「CIRKILATOR(サーキレイター)」です。

ファン部の6つのパーツを工具なしで分解できるため、簡単にお手入れできます。空気の吸いこみ口で、最も埃がたまりやすいのに取り外せず掃除がしづらかった後ガード部分をお手入れできるのが嬉しいポイント。

常にきれいな空気を循環させられるから、より「空気の質」を求める方にぴったり。お手入れ中に羽根が回らないのも安心です。

▲サイズはW28.5×D22×38.5mmで質量は約3kg。風量は9段階。左右は自動80度、上下は自動90度

さらにアロマケースとアロマフェルトが付属しており、遠くまで香りを届けられます。

*  *  *

空気を循環する目的でサーキュレーターを活用する家庭が増えており、季節を問わず売れています。数年前までは大きく、場所をとり、音も大きなサーキュレーターが主流でしたが、家庭用サイズの音が静かで機能が豊富なモデルも増えてきました。それぞれ特徴が異なりますので、用途に合わせて選ぶようにしましょう。

取材・文/石井和美

石井和美|フリーライター・家電プロレビューアー。白物家電や日用品の製品レビューを得意としている。WEBや雑誌などで多数執筆中。「家電blog」管理人。

 

 

 

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