月着陸船と司令船をドッキングして「アポロ13号」いよいよ完成!【達人のプラモ術<アポロ13号>】

【達人のプラモ術】
ドラゴンモデルズ
「“ヒューストン、問題発生! ”アポロ13号宇宙船CSM(司令船/支援船)&月着陸船」04/04

戦闘機やバイク、ロボット、スポーツカーなど、さまざまなプラモデルの作り方・楽しみ方を紹介する、プロモデラー長谷川迷人さんによる【達人のプラモ術】。

支援船の酸素タンク爆発というトラブルに見舞われ、月着陸を断念。多くのトラブルに遭いながら、地球への帰還を果たして『栄光ある失敗』と言われたアポロ13号の製作もいよいよ佳境。月着陸船の残りである上昇部を製作します。でもその前に…。

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■脚を閉じるべきか開くべきか…

今回はアポロ13号製作の最終回、LM(月着陸船)の上昇部を製作するのですが…その前に修正工作をしなければならなくなりました。

前回製作したLMの月に着陸する降下用エンジンが搭載されている下降部は、キットの組み立て指示では着陸脚を降りたたんだ状態で製作せよとなっています。しかし改めて資料(NASAの公式記録)を確認したところ、13号は月を周回する際の軌道修正でLMのエンジンを噴射するのですが、その際に畳んだままでは主エンジンン噴射に干渉してしまうため、着陸脚を展開していたことが分かりました…。

▲前回、着陸脚をたたんだ状態で製作したLM下降部。これはこれで間違いではないのだが…

ということで前回組み上げた着陸脚をバラして、4本の脚を展開した状態に組み直しました(キットのLMは、もともとアポロ11号用キットのパーツを流用しているのでどちらでも組めるようになっています)。事故が発生したあと、月軌道までのLMは着陸脚を閉じていたので好みで作り分けるとよいでしょう。

▲たたんだ状態を再現した脚パーツを取り外して、改めて展開状態の脚パーツに組み直した状態

▲前回も書いたが耐熱ブランケットをアルミホイルで再現しているので接着には瞬間接着剤を使用する

映画「アポロ13号」を見直したら軌道修正の噴射時LMの脚は開いていました…。個人的な好みになりますが着陸脚は展開した状態の方がカッコ良いと思います。

長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTubeでは「プラモ作りは見てナンボです!「@Modelart_MOVIE」も配信中。

 

【次ページ】塗り分けが複雑な部分も細かくマスキングして塗装

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