フィールドで役立つ基礎の基礎、釣り糸の結び方「ノット」は3種類で十分です!

■ルアーやスナップに結ぶ=「ユニノット」

▲写真でもわかりやすいよう、ラインの代わりにオレンジやグレーのガイロープを使っています

ルアーやヨリモドシなど、輪のある相手にラインを結ぶ方法で、同じ動作の繰り返しなので覚えやすいのが特徴です。

STEP 1

▲ノットでは、最終的に使う部分を「本線」、仕上げた時に処分する部分を「支線」と呼びます。この写真では下側の糸が「本線」、上側が「支線」にあたります

ラインの先端をルアーに通し、20cmほど出して重ねます。慣れないうちは長めに出しておくのがオススメです。

STEP 2

支線のラインで輪を作ります。

STEP 3

束ねた2本のラインに巻きつけるように、支線を輪にくぐらせます。

STEP 4

▲4回では緩んでしまう場合や、より太いラインを使う場合は5回巻きつけることも

同じようにあと3回、合計で4回巻きつけたら、支線を引いて徐々に輪を小さくしていきます。結び目が締まってきたら、摩擦熱でラインが傷まないよう、水やつばですこし湿らせておきます。

STEP 5

▲余ったライン(支線)は5mm程度残して切ります。長いとライントラブルに、短かすぎると抜けてしまうこともあるので要注意です

本線を引いて結び目を強く引き締めます。余分な支線を切れば完成です。

 

■糸と糸をつなぐ=「トリプルサージェンスノット」

メインのライン(道糸)に、リーダー(ハリス)などを継ぎ足すときに使う結び方です。アジングやシーバスなど、PEラインとフロロカーボンでラインシステムを組むときに覚えておきたいノットです。

STEP 1

メインラインとリーダーを20〜30cmほど重ねます。リーダーを切る際は、使いたい長さにこの重なり分を足しておくことをお忘れなく。

STEP 2

2本を重ねたまま輪を作ります。

STEP 3

▲メインライン側(写真左)を押さえておき、より短いリーダー側(写真右)を操作するようにします

重ねた2本のラインを同時に輪にくぐらせます。

STEP 4

▲くぐらせる回数は細いラインの場合は2回、太い場合は4回にしてもOK。3回くぐらせたノットを「トリプルサージェンスノット」、2回のノットを「ダブルサージェンスノット」と呼びます。

合計3回輪にくぐらせます。

STEP 5

▲ノットから糸が長く飛び出していると絡みやすくなるため、できるだけ短めにしておくと調子がいいです

メイン・リーダーの両側とも2本のラインを同時に引き締めます。引き締める途中でどちらか一方にたるみが出ないよう慎重に。結び目が小さくなってきたら水などで湿らせてから、メイン・リーダーともに本線を持って強く引き締めます。余った支線をカットして完成です。

 

■延べ竿に仕掛けをつなぐ=「チチワ結び」

リールを使わない延べ竿の先に、仕掛けの道糸を取り付ける時に使うノットです。結び目を一つにしておけば、ルアーやスナップスイベルなどにも使用できます。

STEP 1

先端をループ状に折り返して2本に重ねてから輪を作ります。

STEP 2

できた輪を半回転ひねってから、輪の中に先端のループをくぐらせます。

STEP 3

ループをくぐらせると数字の「8」のような形になるので、「8の字結び」とも呼ばれます。

STEP 4

輪を必要な大きさに調整しながらラインを引き締めます。ヨリモドシなどに使うならこの状態であまり糸を処理すれば完成です。

STEP 5

延べ竿用の仕掛けの場合は、取り外しの時の引き手になるよう、同じ結び方で小さなチチワを作っておくと便利です。

延べ竿に取り付ける際は、大きいチチワの部分で輪を2つ作り、延べ竿の先端のリリアンを通して引き締めます。しまう時は小さなチチワを引けば簡単に外せます。

 

*  *  *

釣り人の知恵の結晶であるノットには、今回ご紹介した3種よりも強度に優れたものも多数あります。ですが、実戦では丁寧に結んだ単純なノットの方が、いい加減に結んだ複雑なノットより強度が出ることも。基本的なノットを、暗いマズメ時や強い風のなかでも確実に結べることが大切なのです。

<取材・文/杉山元洋>

杉山元洋|自転車やSuperCubなどの二輪車と大衆酒場を愛する、下町育ちの編集者兼ライター。男性情報誌、ビジネス、生活情報、グルメなど、幅広い分野の雑誌・ウェブ記事制作に携わる。Instagramアカウント:xcub_redbear

 

 

 

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