新発売の建機プラモを製作!実車は青白だけど建機はやっぱり黄色でしょ!【達人のプラモ術<タダノ ラフテレーンクレーン>】

■キットの製作

建機っつたらやっぱり黄色でしょう!

今回ハセガワは建機メーカー タダノの「ラフテレーンクレーン GR-130NL/N クレヴォ mini G4」(長い…)をキット化。実車もブルーとホワイトのツートンカラーで塗り分けられているのですが、個人的に建機はやっぱり黄色だよなーという思いがありまして、今回はイエローカラーで「ラフテレーンクレーンGR-130NL/N…(以下略)」を塗装していこうと思います。ちなみに建機の黄色についてはJIS(日本工業規格)で、建設機器や工事現場で使われる機器は黄色を基調とした色(危険を意味する)が推奨されているとのこと。

キットは細部まで再現されていることもあって、パーツ数もかない多めです。なので事前にランナーにマスキングテープでA~Qと目立つように貼っておくとパーツ探しであたふたせずに済みます。

製作は足回りとシャシーからスタート。色プラということでパーツの色は大まかに分かれてはいますが、細部はやはり指定に従って塗装する必要があります。

先にも書いたように実車は車体が青と白のツートンなので、パーツも同色で成形されていますが、今回は個人的な好みと「建機は黄色でしょう!」という独断で、黄色で車体を塗装していきます。

▲4色で成型されたパーツはボリューム満点

▲マスキングテープでランナーにA~Qを目立つように貼っておくと分かりやすい

▲カラーで見やすいキットの塗装指示

▲付属のデカールとウインドウパーツのマスクシール。クレーンのワイヤーで使用する糸も付属

 

■イエロー塗装は下地が大事!

まずはキットの青で成形されているパーツを黄色で塗装していくのですが、黄色の塗料(今回はタミヤラッカー塗料を使用)は隠ぺい力(=下地を隠す力)が弱いため、青に直接塗装してしまうと色が濁って見えてしまうんですね。なので鮮やかな黄色にするためには下地を白で塗装する必要があります。

ホワイトサーフェイサーを使うのも良いのですが、塗膜がどうしても厚くなりがちなので、今回は隠ぺい力の高いガイアノーツのアルティメットホワイトを下地に塗装に使用しました。

その上からイエローに赤を5パーセント程度加えて調色したオレンジがかったイエローで車体パーツを塗装していきます。塗装は基本エアブラシを使用しています。

車体や足回りはキットの指示に沿ってセミグロスブラックとジャーマングレーで塗り分けていきます。車体は基本グレーなので、ある程度組み上げてからの塗装が可能ですが、外装パーツなどは細かい塗り分けが多いので、パーツ単位での塗装が多くなります。塗り間違いをしないように通常のプラモ以上に事前にインストをよく読んでおくこと、そしてパーツの仮組みは必須です。

▲ガイアノーツ「ガイアカラー アルティメットホワイト 15ml」(330円)

▲車体をイエローにするため下地色としてガイアノーツのアルティメットホワイトを2回重ねて塗装。

▲ホワイトを乾燥させたのち、調色したイエローを3回塗り重ねていく

▲塗装サンプルで青が下地と白が下地の場合でのイエローの発色を検証

▲イエローはエアブラシで3回塗り重ねている。白を下地にした側(右)に比べて、下地が青側(左)はイエローの隠ぺい力が弱いためくすんでいるのが分かる

▲アクスル類等足回りパーツも指定に従ってセミグロスブラックで塗装。ディスクブレーキ等も組み上げていく。4WSの足回りは可動する

▲フロントのウインチは塗分けが細かい

▲ウインチのワイヤードラムは回転するのだが、固定のピンが短いので、しんちゅう線に置き換えてしっかりと固定できるようにした

▲グレーで塗装した車体にフェンダーなど黄色で塗装したパーツを組み込んでいく

▲塗装の乾燥後、組み合あげた車体下回り

▲グレーにイエローが良く映える

 

【次ページ】ラフテレーンクレーン以外にもハセガワには建機キットがいっぱい

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