世界の空港ラウンジ[01] 世界1000カ所で利用できるプライオリティパスとは

やはりイチオシは、「Priority Pass ― プライオリティパス」です。

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ご存知の方もいるかと思いますが、プライオリティパスは、世界の空港ラウンジを利用できる会員サービスです。会員になると、1000カ所以上の空港ラウンジが利用可能です(2016年12月現在)。

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会員には入会金額によって3つのクラスがあります。何度でも自由にラウンジを無料利用できる最上級クラスの “プレステージ会員” になるには、年間会費399USドル(約4万円)が必要になってきます。

さすがに、毎年4万円は払えません。

そこで、選んだのが、一般的なクレジットカードのゴールドカードにあたる「楽天プレミアムカード」です。

年会費が無料の「楽天カード」と違い、「楽天プレミアムカード」は1万円(税別)の年会費がかりますが、「プライオリティパス」のプレステージ会員入会権が自動的に付いてくるんです。つまり、1万円で4万円相当の会員資格が獲得できる、ということ。

楽天カードでは、高額ポイントがもらえるカード入会キャンペーンを時々やっていますから、タイミングが合えば、カード入会で1万ポイント前後がもらえたりします。私が入会した時は、1万2000ポイントをもらいました。結果、初年度は自己負担ゼロ!

海外出張が多い人は、「楽天プレミアムカード」入会→「プライオリティパス」取得、という方法が、最もお手軽ですね。

 

■意外な落とし穴もあるので注意!

さて、無事にプライオリティパスを取得!バリバリ使うぞ~!

と、思ったまでは良かったのですが、実のところ、海外出張の機会はあっても、なかなか使うチャンスが巡ってきません。というのも、世界1000カ所と謳っていますが、実際に利用できるラウンジが限られているからです。

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▲成田空港第1ターミナル「IASS Executive Lounge」は出国前の中央ビル5F(7:00~21:00)

例えば、ボルドー取材から帰国する際、パリのシャルル・ド・ゴール空港での乗り継ぎ時間が3時間ほどありました。これはラウンジへGO!のパターンです。

ところが、シャルル・ド・ゴールでは、プライオリティパスで入れるラウンジが少ない上、エリアや利用時間の制限もあり、結局のところ利用できませんでした。

シャルル・ド・ゴールでは、第2ターミナル(T2)のEからFへの乗り継ぎでした。
T2では、2AのAir Canada Maple Leaf Lounge、2Dの Sheltair Loungeの2つのラウンジが利用可能です。しかし、Air Canadaは利用時間が7:30 ~13:30 と短いんです。また、2Dはお隣ですが、2D出発の搭乗券を持っていないとSheltair Loungeのあるエリアに入れません。

第1ターミナル(T1)には、営業時間の長いラウンジが2カ所あります。ターミナル移動は可能ですが、T1出発の搭乗券を持っていないと、途中で係員のチェックが入ります。ラウンジを利用したい旨を説明すれば通してくれますが、係員によってはダメと言われることもあるそうです。

交渉に成功しても、ターミナル間の移動は思ったよりも時間がかかります。結果、ラウンジの滞在時間が短くなりそうなら、無理な移動をしない方がいいかもしれません。

この時は取材チームが一緒だったこともあり、わざわざT1まで移動せずに、搭乗口近くのカフェでビールを飲んで過ごしました。

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そんなわけで、シャルル・ド・ゴールではプライオリティパスを活用できず、残念!

さて、次回こそは!

>> PRIORITY PASS

 


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(取材・文/綿引まゆみ

わたびきまゆみ/ワインジャーナリスト

わたびきまゆみ/ワインジャーナリスト

ワイン専門誌や料理系雑誌での記事執筆をはじめ、日本ソムリエ協会webサイトのコラムなどを執筆。ワインセミナー、トークショー、海外のワインコンクール審査員など、幅広い活動を行なっている。チーズプロフェッショナル、ビアソムリエ、コーヒー&ティーアドバイザーの資格も所有。スイーツ好き。

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