OK Googleがさらに賢く!日本語版「Googleアシスタント」提供開始

■Android 6.0以降のスマートフォンで提供へ

「Google アシスタント」は同社の自然言語処理技術や機械学習を活用し、会話形式で検索などの機能を活用できる音声アシスタント機能。英語版などグローバルでは既に提供されていましたが、ようやく日本語版もAndroidスマートフォンに標準搭載される形で提供を迎えます。

▲冒頭には、グーグルの製品開発本部長・徳生裕人氏が登壇。同社では「モバイルファーストから一歩踏み込んだ『A.I.ファースト』を掲げている」と述べた。また、「デバイスの進化が進む中で、裏にあるソフトウェアの進化がこれまで以上に重要になる」と同氏は言う

日本語版のGoogleアシスタントは5月29日より提供開始となり、Android 6.0以降を搭載する端末に対して、数日から数週間をかけて配布されていく予定。標準機能として利用できるため「Google Allo」などのアプリを介する必要はありません。

▲Android 6.0以降搭載モデルが順次対応へ

 

■従来の音声検索と同じ感覚で機能が進化

Google アシスタントを活用するには、スマートフォンのホームボタンを長押しするか、「OK Google(オーケー グーグル)」と話かければOK。従来の音声検索と同様の感覚で使用できます。

なお、従来ホームボタンの長押しに割り当てられていた「Now on Tap」機能は、Google アシスタントが起動した画面で「画面の検索」ボタンとして表示され、内包された形式へ。

▲Google アシスタントの画面イメージ。「今日の予定を教えて」でスケジュールが表示された

Google アシスタントには、ユーザーの名前や好きな食べ物を記憶させることが可能。会場のデモでは、記憶させたユーザーの名前を同機能が呼ぶシーンもありました。

基本機能としては、予定や経路検索が行えるほか、Googleフォトの写真検索、外国語の翻訳、観光名所の検索など、さまざまなアクションが可能。また、音声入力だけなくキーボード入力にも対応するので、電車の中などでも使えます。

▲Google アシスタントでできることの例

従来のGoogle音声検索でも、ある程度同様の機能が使えていただけに、とびぬけた目新しさはありません。しかし、前後の文脈が把握されるようになった点や、バラバラになっていた複数の機能が1つに統合されたという点で、使いやすく、親しみやすいものに改良されていると感じました。

専用サイトも公開されているので、詳細は下記で確認してみてください。

>> Google アシスタント

 


(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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