ファーウェイの最新スマホ「Mate 20 Pro」をいち早く使ってみた!

■超広角撮影も可能な「HUAWEI Mate 20 Pro」

「HUAWEI Mate 20」シリーズは、ベースとなるモデルとして「HUAWEI Mate 20」と「HUAWEI Mate 20 Pro」があります。さらに、大画面の「HUAWEI Mate 20 X」と、限定発売の「HUAWEI Mate 20 RS」というラインナップです。

日本での発売が濃厚と思われるのが「HUAWEI Mate 20 Pro」です。6.39インチの有機ELディスプレイ(3120×1440ドット)を搭載し、左右にカーブを施し、手になじみやすい形状になっています。上部にノッチがあり、2400万画素のインカメラのほか、3Dの顔認証に用いるセンサーも新たに搭載しています。

▲左右のベゼルが細いため、大画面のわりにはコンパクトで持ちやすい印象

背面には、四角いスペースに4つの丸が並ぶカメラを搭載。3つのレンズとLEDという組み合わせで、(1)焦点距離16mm、F2.2、2000万画素の「超広角」カメラ、(2)焦点距離27mm、F1.8、4000万画素の「広角」カメラ、(3)焦点距離80mm、F2.4、800万画素の「望遠」カメラという組み合わせです。従来のスマホはもちろん、標準的なデジカメでも撮れない超広角の撮影を簡単に楽しめることがポイントです。

▲背面にはライカのトリプルレンズを搭載

▲広角で撮影

▲超広角に切り替える(「0.6×」をタップするだけ)と、ここまで広く撮れた

▲思い通りの構図で撮りにくい場所でも超広角が威力を発揮

▲近づけない状況では望遠が大活躍。光学+デジタルのハイブリッドズームで約5倍までは画質が劣化せずに撮れる

▲HUAWEI P20シリーズで高く評価された「夜間」モードも搭載

前モデルの「Mate 10 Pro」と同様に、AIによる被写体・シーン認識にも対応していますが、高速の「Kirin 980」により、認識の速度や精度も向上しているとのこと。動画撮影時に人物を認識して、人物だけをカラーで撮影する「AIカラー」といったユニークな新機能も追加されていました。また、食べ物や料理にカメラをかざすだけでカロリーがわかるという、あっと驚く便利機能も。

▲人物だけをカラーで捉えて、そのまま動きを追える「AIカラー」。Kirin 980を処理能力の高さが実現した機能といえる

▲料理にかざすとカロリー量が表示。ただし、常に正しく認識されるとはかぎらない

▲「ポートレート」モードにも新しいエフェクトが追加された。この写真は発表会の会場で撮影したものだが、「ステンドグラス」効果を設定して撮影した

Mate 20 Proは、ディスプレイ上での指紋認証に対応しました。独立した指紋センサーを搭載せず、画面に指をあてるだけでロックを解除できます。顔認証はiPhoneの「Face ID」のように顔を3Dで認識する方式になり、セキュリティも強化されています。

▲親指が触れやすい位置で、スムーズにロック解除ができるのが利点

▲ノッチ部分はドットプロジェクターや赤外線カメラを搭載し、3Dでの顔認証も実現

4200mAhの大容量バッテリーを内蔵し、40Wでの急速充電に対応。なんと約30分で70%の充電ができるそうです。さらに、15Wのワイヤレス充電にも対応しました。しかも、Mate 20 Proが充電器になるという機能も備えています。ワイヤレス充電「Qi」に対応するほかのデバイスへ給電することもできるんです。

▲スマホを背中合わせにして充電できる。iPhone Xでも試してみたが、スムーズに充電できた

RAM(メモリ)は6GBで、ROM(内蔵ストレージ)は128GB。ファーウェイが開発したという、nano SIMサイズの新しい記録メディア「NM Card」でストレージを拡張することもできます。ヨーロッパでの価格は1049ユーロ(約13万6000円)なので、日本で発売されたとしても、かなり高額になると予想されます。

▲nano SIMを2枚セットでき、nano SIMの代わりに外部記録メディアとしてNM Cardをセットすることも可能。ただし、NM Cardの現物は確認できなかった

【次ページ】ベーシックモデルの「HUAWEI Mate 20」も10万円超え

この記事のタイトルとURLをコピーする