日常をキレイに映したいならソニーのVlog用カメラを使ってみる?

パッと見は、ソニーのデジカメ「RX100」シリーズと変わらないデザインの「VLOGCAM」。それもそのはず、ベースは「RX100」になります。ただし、中身も付属品も、実を言うと外観も別物。

最大の特徴は上面です。中央部の網状になっている部分がなんとマイクになっているんです。少し前方に向けた指向性で、さらに内部には風低減スクリーン付き。デジカメの付属マイクはどうしてもオマケ感がありますが、これなら自撮りでも風景撮影時でもしっかりクリアに音を拾ってくれます。

そして、取り外し式のウインドスクリーンも付属。外での撮影の場合、高性能なマイクほど風切り音までしっかり拾ってしまうものなのですが、このモコモコさえあれば、風のある日でも心配なし。

さらに街ブラ撮影時に効果的なシューティンググリップも用意されています(シューティンググリップキット「VLOGCAM ZV-1G」は市場推定価格10万4000円前後/税別)。

畳めばグリップに、開けば三脚になり、さらに手持ち時に助かる録画ボタンやズームボタン付き。また背面の3.0型タッチ式モニターは、横に開くタイプなので、自撮り時に映像を確認しやすくなっています。

気になる撮影機能は、さすがVlog向けらしい機能ばかり。

例えば“商品レビュー用設定”。これをONにしておくと、カメラの前にレビューしている商品を出せば商品にピントが合い、商品を外せばすぐに顔にピントが合います。実はこれ、普通のカメラだと、商品の後ろに人がいると人物にピントを合わせるように動きます。カメラとしては正しい動作なのですが、商品にピントを合わせたい場合は困りますよね。よく、商品の後ろに手を添えている動画を見かけますが、あれは顔を隠すためなんです。そうすることで、カメラは顔ではなく手前にある商品にピントを合わせようとします。でもこの「VLOGCAM」は、わざわざ手を添えなくても商品にしっかりピントを合わせてくれるんです。

もちろんOFFにすれば、いわゆるカメラらしいAFの動き方に。それも、ソニーのカメラ技術が使われているため高性能。動いていてもしっかり人物にピントを合わせ続けてくれる“リアルタイム瞳AF”、速く正確に顔から背景、背景から顔にピントを変えられる“ファストハイブリッドAFシステム”、自動で対象を追いかけてくれる“リアルタイムトラッキング”など、あらかじめ設定しておけば撮影中に操作することなく映したいモノをピンぼけせずに捉えてくれます。

画質だって相当なレベル。センサーは1.0型と大きく、レンズは24-70mm F1.8-2.8とズーム付きのかなり明るいものを搭載しています。でもそれだけじゃありません。

新たに搭載した“顔優先AE”が、これまた動画撮影向けの機能なんです。例えば、歩きながら撮影している時、明るい場所から暗い場所に移動したら、顔は暗くなってしまいます。これはカメラの機能としては当然で、暗い場所に合わせてしまうと後ろの明るい場所が白く飛んでしまいます。そのため明るい場所に合わせて調整します。でもそうなると、暗い場所にいる自分の顔は影のように…。Vlog撮影で映したいのは暗い場所にいる自分。そこで「VLOGCAM」は、背景がある程度白飛びしても、暗い場所の自分がしっかり映るように調整してくれます。それが“顔優先AE”なんです。

他にも、目元や口元のシワ、シミなどを軽減してくれる“美肌効果”機能や、自然な肌の色を表現してくれる“ナチュラルスキントーン”を搭載。カメラが持つ高画質スペックに加え、これらの露出調整機能で、どんなシーンでもキレイな映像を残せるようになっています。

コンパクトで、かつ294gという軽さは、常にカバンに入れておいても苦にならず、歩きながらの撮影もしやすい。もちろん手ブレ補正もしっかり進化していて、光学式と電子式を組み合わせたハイブリッド式の“アクティブモード”で安定した映像を残せます。

動画ならスマホでいいや。たしかに手軽さで言えば、当然スマホが一番です。でも、ちょっとでもキレイな映像のVlogを作りたいという人には、やはり専用機には敵いません。6月2日から予約開始で、発売は6月19日です。

>> Sony「VLOGCAM ZV-1/ZV-1G」

 


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文/円道秀和<&GP>

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