ついに復活!セイコーの歴史に名を残す「キングセイコー」待望のレギュラー化

▲「SDKS001」

1950年代後半から、国産腕時計の新時代を切りひらくべく多彩なモデルを次々と世に送り出してきたセイコー。そのひとつとして、1960年の創設以来国産腕時計の最高峰ブランドとしていまなお君臨する「グランドセイコー」がよく知られていますが、ほぼ時を同じくする翌1961年に生まれたのが「キングセイコー」です。

▲「SDKS007」

高級腕時計としての性能と先進的なデザイン、さらに適正な価格の共存を実現するものとして、「グランドセイコー」とともに国産機械式腕時計の隆盛を支えた「キングセイコー」ですが、やがてその役目を終え1975年に生産終了。今回の新生「キングセイコー」の誕生は、およそ半世紀近くの時を超えた復活ということになります。

▲“KSK”

新レギュラーモデルのベースになっているのは、「キングセイコー」のデザイン面でのオリジナリティを確立したと言われる2代目モデル。“KSK”の愛称で呼ばれるこのモデルは、初代にはなかった防水性能や、秒針を止めて時刻合わせができる秒針規制装置といった実用性能が高く評価されたモデルでもありました。

新モデルではこの“KSK”に軸足を置きながらも、現代の時計製造技術によりスタイリングと機能を全面的にアップデート。デザイン面では、特徴のひとつでもある太くしっかりとしたかん足をさらに際立たせた現代的なスタイリングを採用。

エッジの効いたケースには大胆な多面カットを施すとともに、鏡面仕上げとヘアライン仕上げという異なる質感を組み合わせることで、シャープな表情と立体感を強調しています。クラシックなボックス型の風防はオリジナルを忠実に再現するものですが、サファイアガラスにアップデートし、さらに内面無反射コーティングを施すことで視認性を向上。また快適な装着性のために低重心化が図られています。

ケースバックとりゅうずには盾をモチーフとしたブランドマークが復活。鏡面加工ととヘアライン加工を組み合わせたフラットな多列ブレスレットは、1960年代当時のコレクションへのオマージュとして新たに開発されたもの。天面にまばゆいライターカットを施した12時位置のインデックスも個性的です。

ムーブメントには。約70時間ものロングパワーリザーブを備えた自動巻きキャリバー・6R31を採用。2021年に数量限定で登場した復刻モデルではカレンダー機能を搭載していましたが、今回のレギュラーモデルではオリジナルの“KSK”に倣ってカレンダー機能を省くことで、調和のとれた端正な表情がストレートに楽しめるようになっています。さらに20万円を切るリーズナブルな価格の実現もまた、「キングセイコー」らしいところ。

まずは全世界のセイコーブティックにて2月18日より先行発売、次いで7月8日よりセイコーウオッチサロンにて順次発売予定。

またこのレギュラーモデル復活と合わせて、専用ストラップ5種も同時発売(1万6500円〜1万7600円)。公式サイトに用意されているシミュレーターを使って、自分好みの組み合わせを探してみるのも楽しそうです。

>> セイコー「キングセイコー」

<文/&GP>

 

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