価格は19万円超え!ソニーの超ハイエンドスマホ「Xperia IV」は画質も音質も超ハイスペック!

■内蔵スピーカーの音質が向上

スピーカーはディスプレイの上部と下部(横向きにした場合は左右)に搭載し、自分に向かって均等に広がるステレオサウンドを楽しめます。前モデルのXperia 1 IIIでも立体的な音を楽しめましたが、聴き比べてみると、より低音域が響き、音の輪郭がはっきりし、音の深みが増したように感じました。

▲Xperiaのスピーカーは左右均等に前方に音が広がることが利点。前モデルのXperia 1 IIIと聴き比べると、とくに低音域の迫力が増しているように感じた

Xperia 1 IVには新しいスピーカーユニットを搭載。サイズはXperia 1 IIIのスピーカーと同等ですが、ドライバーとエンクロージャーの構造を見直すことで振幅が増し、より迫力あるサウンドの出力を実現したとのこと。音量もXperia 1 IIIより若干大きくできるので、ヘッドフォンを使わずに音楽を聴いたり映画を観たりすることが多い人におすすめしたいです。

▲新しいスピーカーユニットのイメージ

ソニー独自の立体音響技術「360 Reality Audio」、ストリーミングサービスなどの音源を立体的に変換する「360 Upmix」にも対応し、ヘッドフォン着用時は、より高音質で音楽を楽しめます。

ハイレゾ音源をXperia 1 IIIとXperia 1 IVで聴き比べてみました。内蔵スピーカーほどの差ではないですが、やはり低音域の再現性が向上し、臨場感が増したことを実感できました。筆者はXperia 1シリーズの新モデルが出るたびに、音の聴き比べをさせてもらってますが、毎回着実に進化しています。とくに。Xperia 1 IIからXperia 1 IIIへの進化の幅が大きかったので、Xperia 1 II以前の機種から買い替えると、より一層、音質の向上を実感できること請け合いです。

▲ヘッドフォンでも聴き比べてみた。前モデルのXperia 1 IIIでもスマホとしてはトップクラスの音質を実現していたが、Xperia 1 IVでは、さらに向上

 

■Xperia 1 IVでしか使えない「Music Pro」が楽しい

Xperia 1 IVには、ソニーミュージックと共同で開発された「Music Pro」という新しい機能も搭載されています。自宅にいながら、音楽スタジオでプロ向けのマイクを使ったようなレコーディング体験ができるというもの。Xperiaで「Music Pro」アプリを起動して、内蔵マイクで歌声やギター演奏などを録音。それをクラウドにアップロードすると、ノイズや残響音が低減された音源に変換されてダウンロードできる仕組みです。

クラウドでの処理に要する時間は録音時間の1/3程度。実際に処理した音源を聴かせてもらいましたが、全く雑音がなく、スマホのマイクで録音したとは思えない音質になっていました。「Music Pro」アプリには、外部の音源を取り込んで、簡単なミキシングができる機能もあります。アマチュアのアーティストや、趣味で“歌ってみました” 動画などを楽しむ人に向けた機能ですが、簡単に高音質化できるレコーダーとして、いろいろな用途がありそうです。

▲「Music Pro」でレコーディングを開始する画面。ボーカルやギターのほか、音源ファイルを読み込むことも可能

▲録音した音源の編集画面。「STUDIO TUNING」をタップするとクラウドにアップロードされる

なお、「Music Pro」アプリの利用は無料ですが、クラウドで高音質化処理をする「STUSIO TUNING」機能を使うには月額580円(1000MBまで)が必要。ただし、初回100MBまでは無料で使えるので、2曲ほどお試しができます。ちなみに、この「Music Pro」はXperiaの従来モデルにはインストールできず、今のところは、Xperia 1 IVでしか利用できないそうです。

 

■ゲーム実況を配信したい人にもオススメ

体験会では、ゲームを楽しむための「ゲームエンハンサー」機能のデモも行われました。

▲Xperia 1 IVの画面を大型モニターに出力して、「ゲームエンハンサー」の新機能も披露された

ゲームに集中するための各種設定に加えて、Xperia 1 IVではゲーム実況をYouTubeに配信する機能を強化。配信する画面のレイアウトは複数から選ぶことができ、カスタマイズも可能。配信の音声やゲーム音の音量も設定でき、スマホが着信した場合などは「Privacy」という画面に切り替わり、個人情報を保護することができます。

▲eSIMを追加して、デュアルSIMで使えることもメリット

5Gの新周波数はSub 6とミリ波の両方に対応。eSIMにも対応し、キャリア向けモデルながらnanoSIMとeSIMをデュアルで使えることも大きなメリットといえるでしょう。

■Xperia 10 IVとXperia Ace IIIは、コンパクト&電池持ちが魅力

また、ミドルレンジのXperia 10 IVと、エントリーユーザー向けのXperia Ace IIIも発表されました。

▲Xperia 10 IVのカラバリは、ミント、ラベンダー、ホワイト、ブラックの4色。ただし、ソフトバンクはラベンダーは取り扱わない

Xperia 10 IVは、5000mAhのバッテリーを搭載する5Gスマホとして世界最軽量の約161gを実現。片手でも操作しやすいサイズ感ながら、画面サイズは約6.0インチを確保。CPUはSnapdragon 695 5Gで、超広角+広角+望遠のトリプルレンズカメラも備えています。Xperia 1 IVまでの性能を必要としない人には堅実な選択肢となりそうです。7月上旬以降の発売予定で、ドコモ版は6万4152円。au版とソフトバンク版の価格は未定です。

▲Xperia 10 IVのカラバリは、ブラック、グレー、ブリックグレー、ブルーの4色。ただし、キャリによって取り扱う色が異なる

Xperia Ace IIIは、約5.5インチの液晶ディスプレイを搭載するコンパクトなモデル。CPUはSnadpgragon 480 5Gで、リアカメラは約1300万画素のシングルカメラと控えめな仕様。されど、4500mAhのバッテリーを搭載しているので、電池持ちが良さそうです。6月中旬以降の発売予定で、ドコモ版は3万4408円。au版とワイモバイル版の価格は未定。「かんたんホーム」も設定できるので、子どもやシニア層向けにも適しています。

>> ソニー「Xperia」

 

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

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