シンプルでありながら上質。セイコー プレザージュから有田焼の新しい表現を用いた機械式腕時計が登場

日本各地の伝統工芸や日常の中に息づく“用の美”に着想を得て展開されるセイコー プレザージュのクラシックシリーズに、全く新しい表情をまとったニューフェイスが登場しました。

磁器表面を釉薬で覆わずに仕上げる“無釉(むゆう)”という技法を用いて、土の持つぬくもりをダイヤルに映し出した「クラフツマンシップ 有田焼『無釉』ダイヤル限定モデル」(SARX127:26万4000円 ※世界1200本限定)がそれ。有田焼の素材である陶石独特のマットな質感と切り立った稜線のコントラストが新鮮です。

日本初の磁器として17世紀初頭に誕生し、400年の歴史を誇る有田焼。しっとりとした趣きと艶やかな質感でこれまで数々の「プレザージュ」のダイヤルを彩ってきましたが、今回ダイヤルに採用された“無釉”は近年になって確立された新しい手法です。

一般的な有田焼では成形した素地にガラス質となる釉薬をかけることでなめらかな質感と強度を手に入れていますが、この“無釉”ではあえて釉薬を施さないことで有田焼が本来持つ素材感をダイレクトに表現しています。

世界的にも珍しいこのダイヤルは佐賀県の老舗窯元・しん窯の名工・橋口博之氏が監修し、同窯の川口敏明氏らが制作を手掛けたもの。独自に開発した強化磁器素材を用い、精密に加工された石膏型による鋳込み工程を経て1300度の高温で焼成することで腕時計としての実用に足る高い強度と精緻な意匠を両立させています。

【次ページ】シンプルな中にゴールドの針とインデックスが光る!

この記事のタイトルとURLをコピーする