金属製文字板のデザインは、オリジナルとほとんど変わらないもの。少し特徴のあるフォントが使われたアラビア数字のインデックス、シンプルな時分針(ここだけはオリジナルから読みやすいデザインに変更されています)、読み取りやすい外周部の黒い縁と、そこに刻まれた白い目盛り。時刻を確認するためにデザインされたことが分かるシンプルな構成は、オリジナル発売から60年近く経った今なお古さを感じさせません。
そしてムーブメントはもちろんクオーツ。これまでセイコーが発売してきたクオーツ掛け時計の多くで使われていたものは月差±20~30秒という精度ということですが、この「年差クオーツ掛時計」には新開発のクオーツムーブメントを採用し、なんと年差±30秒という高精度を実現しています。これは、月差にすれば±2.5秒、日差なら±約0.08秒です。この超高精度に必要な動力源はなんとコイン型電池1個だけ。しかも電池1個で3年間も駆動するそう。さすが、世界初のクオーツ式腕時計&掛け時計を作ったセイコーです。

ちなみに秒針はコチコチ鳴るタイプではなく、滑るように音もなく動くスイープ運針になっているので、寝室でも問題なし。サイズはW314×H314×D36mmです。
最近は電波式掛け時計も数多く出ていて、ズレを直す必要もなくなってきていますが、実はその電波クロックもクオーツ時計を基本に表示時刻の補正を行っています。言わば、正確な時刻表示技術の軸となるのがクオーツなのです。
掛け時計って、腕時計と異なり地味な存在です。だからか、つい適当に選びがちですが、どんなインテリアにも馴染んでくれて約60年経っても色褪せない普遍的なデザインの「年差クオーツ掛時計」をリビングの壁に掛けて、日本が誇る産業技術で日々時刻を確認するなんて粋だと思いませんか。
<文/円道秀和(GoodsPress Web)>
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