水拭きもOK!オールインワンなロボット掃除機、現る!

もはや人間が床掃除をする時代は終わりを告げようとしているのかもしれないーー。そんな気分にすらさせる「オールインワン」なロボット掃除機が誕生した。稼働すれば掃除に水拭き、そして爽やかな香りすら漂う。その優秀さに妻は笑顔になり、夫の仕事は捗り、子どもは清潔な床で安心して遊べる。まさにクオリティ・オブ・ライフを上げるアイテムの魅力に迫る。

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■清掃、水拭き、香り消臭、家具回避、アプリ操作、ダストボックス搭載

エコバックス
「DEEBOT T9+」
(実勢価格:12万9800円)

充電ドックでもあるベースには420mlのゴミタンクが備えられ、自動で収集したゴミを吸い上げる。ゴミパックの交換ペースは約1カ月に1回。本体カートリッジを交換することで、水拭きを使用できる。満充電での稼働時間は約175分。ロボット本体サイズは353×93.6mm。重さ7.78kg。

家で過ごすことが増えた昨今、ホコリやゴミの出やすさに伴い、掃除に費やす時間も比例して増加。リモート・テレワークの思わぬ大敵に手を焼ている人は多いだろう。そこで紹介するのがエコバックスから登場したロボット掃除機「ディーボット T9+」だ。

手間いらずの自動ゴミ収集機だけでなく、水拭き、家具回避、静音性、香り消臭など1台にあらゆる機能を搭載。水拭きに関しては、人が床を拭く手の動きに近づけるために振動式のモップを採用する徹底ぶり。

また、「ロボット掃除機は欲しいけど、常に床に物を置かないのは難しい」という人に安心な、車の自動運転技術にも使われるマッピング&ナビゲーションや、3D物体認識システムを独自開発し高精度な家具回避機能を備える。その正確さは、同社における従来の赤外線センサーと比べて倍というから驚きだ。

さらに、ペットの臭い除去などにも有効なエアフレッシュナー機能で空間まで清涼にしてくれる。創出する利益の半分以上を研究開発に費やし、日々新しいシステムの開発や機能の向上を図るエコバックスならではの独創的なオールインワン掃除機こそ、わずらわしい掃除から解放してくれる救世主となるに違いない。

 

■振動式のパワフルな水拭きで1台2役の掃除ができる!

従来の製品に比べて6倍にアップした吸引力でカーペットの奥のゴミまで収集。水拭きモードでは、毎分480回振動するモッピングと2通りの磨きパターンで念入りに拭き取る。マルチ給水調整機能も備え、水量のレベルも4段階で調節可能だ。

▼カーペット自動認識

吸引掃除モードならカーペット上で吸引力がアップ。またモップ装着時の水拭き中はカーペットを認識して回避するので、うっかりビショビショにすることはない。

▼使い捨てモップ

吸引+水拭きの場合は本体にクリーニングモップシステムを装着し、付属の使い捨てモップを貼ればOK。タンクの水を一定量で吸い上げムラなく水拭きしてくれる。

 

■テレワークの邪魔をしない57dBという静かさを実現

テレビの音が聞こえない、仕事や趣味に没頭できないといったユーザーのニーズを反映し、掃除の音に対するストレスを軽減。お昼寝をする子どもの邪魔をしないなど、日常に溶け込む設計思想が現れている。

▼開発者のこだわりを聞いてみました

▲エコバックスジャパン 坂梨文康社長

「当社は、お客様の声や消費者ニーズを大事にしています。そこで今回、かねてより意見のあった稼働音について静音性を重視。エアダクトを改良し、吸引口からダストボックスまでの経路の素材を見直すことで空気の漏れを防ぎ、エネルギー効率を最大限に利用。風圧を一定にキープすることで強力な吸引力ながらも静音性を実現できています」(坂梨社長)

 

 

■お掃除しながらアロマの香りを部屋に届ける

ディーボットT9+後方のファンを作動させることで、芳香剤(エアフレッシュナー)の香りを広げ部屋の消臭にも一役買う。香りの有効日数は最大60日間。業界初の機能となる。

▲左からワイルドブルーベル、キューカンバー&オーク、ベルガモット&ラベンダー

カプセルタイプのカートリッジは3種類。ワイルドブルーベルがひとつ付属し、別途購入時は1種類につき3個セットとなっている。アロマ感覚で好きな香りを選んでみよう。

 

■高精度な物体認識システムを搭載

障害物を見つけて避ける圧倒的に障害物への回避力を高め、家具への衝突やコード類の巻き込み防止、床に落ちている小物などを避けてくれる。完璧に床清掃してから稼働させずともキレイにしてくれる。

▼赤外線センサーと比べて障害物の識別精度が10倍に

車の自動運転技術にも使用されている“D-ToF技術”を用いた独自開発の「True Mappingマッピング&ナビゲーションシステム」が障害物を認識。カメラと投射機の組み合わせで、障害物のサイズに合わせた回避を実現している。たとえばケーブル類なら距離が約5cmのところで回避をスタートする。

▼清掃禁止エリアやその逆のエリア指定もスマホで可能

スマホと連動することで2Dマップを生成。エリア別清掃や、掃除場所のピンポイント指定、禁止エリアを設定できる。また掃除中の本体の動きを把握するため、新機能となる3Dマップへの切り替えが可能で、スマートスピーカーを使った部屋指定という便利機能も。

>> エコバックスディーボット T9+

■自動ゴミ収集機能以外は同じモデルも

エコバックス
「DEEBOT T9」(実勢価格:9万9800円)

自動ゴミ収集機非搭載モデルの「T9」も同時に発売。ロボット掃除機本体は「T9+」と同じ仕様になっているので、こちらも合わせて検討する価値アリだ。

>> エコバックスディーボット T9

<文/三宅隆(&GP) 撮影/田口陽介>

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