まるでリアル“翻訳こんにゃく”!通信不要の翻訳デバイス「ili」を試してみた

■そもそも音声翻訳デバイス「ili」ってなに?

iliは“旅行中の会話”に特化し、お店での買い物やレストランでの注文、トラブル時などに使うワンフレーズの会話を英語などに翻訳してくれます。瞬時に翻訳して、外国の人との会話を楽しむ手助けをしてくれるのがiliの魅力です。

言語は現在、日本語・英語・中国語に対応し、今後は韓国語も追加していく予定です。

使い方は簡単、本体正面についたボタンを長押ししながら、ボタンの上にあるマイクに向かって話すだけ。ボタンから指を話すと、いま話した言葉を翻訳した音声を背面のスピーカーから伝えてくれます。

もう一度翻訳を伝えたいときは、正面のボタンを再び軽く押すと再生されます。本体左側にあるボタンを押すと日本語が再生され、自分が話した言葉をiliが正しく認識しているかどうか確認できます。

使わないときはスリープモードにするとバッテリーが保持でき、使用状況によりますが、約一日充電が持つとのこと。

大きさは幅30×高さ120×厚さ15mmで、重さは58g。付属のストラップを付けて首からぶら下げても気にならないサイズです。

海外でのインターネット環境はまだ完全でなく、街なかのWi-Fiに繋ぐのもセキュリティ面で不安な場合があります。そんなときも翻訳チップ内蔵のiliはインターネット接続が不要なので、どんな場面でも気軽に使えます。

ただし、旅行中の会話に強い反面、ビジネスでの交渉や商談など専門的な単語が出てくる会話の翻訳は苦手なようです。

 

 

■iliはどこで手に入る?

いまのところ、ひとつのデバイスで<日本語から英語>と<英語から日本語>や、<日本語から中国語>と<日本語から英語>を翻訳するという機能はなく、一台につき一方向での翻訳となります。不便な点はありますが、まずは”自分の言いたいことを相手に伝える”というコミュニケーションの大事な一歩になりそうです。今後、更なる機能の向上に期待ですね。

iliは、ログバーと提携するビジョンが空港などでレンタルを開始しており、事前予約をすれば、グローバルWi-Fiカウンターがある空港で受け取れます。予約なしで当日レンタルをする場合は、在庫次第となりますが、成田国際空港、羽田空港、関西国際空港、大阪国際空港(伊丹空港)、中部国際空港、福岡空港、那覇空港の7拠点でレンタルが可能です。

一台あたりのレンタル料金は1200円(税抜)/日ですが、現在キャンペーン中のため500円(税抜)/日となっています。6月22日~9月30日の間に申し込みをした人が対象です。

 

■日本語から英語の翻訳に挑戦

今回は3つのシチュエーションでの会話を試しました。

今回のシミュレーションでは、話すときにマイクから少し距離がある場面もありますが、基本的にはマイクからこぶし一個分離した位置で話すのが効果的です。

▼空港に着いて「バス停はどこですか?」

※使用したストラップは正規のものではありません。

▼レストランでメニューを見て「おすすめは何ですか?」

▼お店で傘選び「色違いはありますか?」

実際に使用してみると、言葉を発した後と、翻訳されるまでに1秒かからないことに驚きました。相手にも英語の意味がきちんと通じたので、話しかけるのが楽しいです。もし相手の返事が長くて分からないときは、続けて何度か尋ねてみましょう。

ただし、「サーフィンが好きなので、有名なビーチと、その行き方を教えてください」など、ひとつの文章に2つも3つも内容を入れてしまうと翻訳するのが難しくなるので、使うときは「私はサーフィンが好きです」「有名なビーチはどこですか?」などのワンフレーズで話すのがおすすめです。

 

【次ページ】法人向けの英語→日本語も試してみた

この記事のタイトルとURLをコピーする