アジア最大のコーヒーイベントで見つけたイチオシコーヒー道具4選+α

■器!? いいえ、フィルターです

「セラフィルター」は器のような見た目が特徴のフィルターです。使い方は、普通のコーヒーフィルターと同じように挽いたコーヒー豆を入れ、お湯を注げばOK。見た目からは想像できませんが、コーヒーをしっかり抽出できます。

▲「セラフィルター」にお湯を注いだ様子。一度注いだお湯が、本体から滴り落ちていることがわかる

「セラフィルター」は、数ミクロンの穴が無数にあいた多孔質セラミックで作られています。目には見えない細かい網目が不純物を取り除くため、雑味を抑える効果もあります。

コーヒー以外に、日本茶や紅茶の茶葉を入れて使うこともできます。急須や紅茶ポットを使わずに済むので、洗い物も減らせそうですね。なお、お手入れするときは洗剤はNG。水かお湯で洗いましょう。販売価格は4860円です。

>> 39有田

 

■手漉き和紙工房が作ったペーパーフィルター

和紙とコーヒーフィルター。このふたつ、接点はなさそうに見えますよね。

美濃手漉き和紙工房「Corsoyard」は和紙で「立花」というコーヒーフィルターを製作。このコーヒーフィルター、なんと折って成形したあと、ドリッパーにセットして使います。

▲折り紙のように折り…

▲ドリッパーにセットして使う

「立花」は薄さと繊維の粗さが特徴です。油分を吸収しにくいため、まろやかなコーヒーを味わえます。丁寧に扱わないと破れてしまいますが、その分1杯のコーヒーに心を込めることができます。

販売価格は1枚1080円。正直高いと思われる方もいるでしょうが、和紙の魅力を改めて知るのにもおすすめの一品です。

>> 美濃手漉き和紙工房 Corsoyard

 

■抽出後そのまま飲めるタンブラー

フレンチプレスは、挽いたコーヒー豆とお湯を容器に入れてフィルターを押し下げればコーヒーを抽出できます。その手軽さから、「コーヒーはフレンチプレス派」という人もいるのでは。

そんな人におすすめなのが、「ESPRO TRAVEL PRESS」というタンブラー。抽出したコーヒーをタンブラー内にためて、そのまま飲めます。そのため、オフィスはもちろん、登山などのアウトドア時にもお手製のコーヒーをいつでも楽しめます。

まずは、挽いた豆をタンブラー内に入れ、お湯を注いだあと4分待ちましょう。次に、フィルターを押し下げます。ここまでは一般的なフレンチプレスと同じですね。

▲タンブラー内に挽いたコーヒー豆とお湯を入れ、フィルターを押し下げる

「ESPRO TRAVEL PRESS」最大の特徴は二重のフィルター構造にあります。外側フィルターは従来品の約9倍、内側は約12倍の細かさなので、微粉のほとんどをキャッチできます。そのため、フレンチプレス特有のザラザラ感がありません。

▲ダブル・マイクロフィルター

「ESPRO TRAVEL PRESS」の販売価格は5940円。真空二重構造なので、淹れたての温かさを長時間保つことも可能です。

>> フジイ

 

■一人分のコーヒーにちょうどいい!

一人分のコーヒーをドリップしたいのに、ポットが大き過ぎて思うようにドリップができなかった経験はありませんか? 「シングルドリップ」は容量0.4リットルの小型ポット。重さも180gと軽いので、少量のコーヒー豆をストレスなくドリップできます。ひとり時間を楽しみたい人におすすめです。なお、持ち手には木製ハンドルを使用。手で握ったときの「しっくり感」も魅力のひとつです。

お茶の湯冷ましにも使え、そのコンパクトさを生かせばアウトドアでも活用できそうな「シングルドリップ」。販売価格は4320円です。

>> 宮崎製作所

 

■話題の“デカフェ”をコーヒーバッグでいただきます

コーヒーバッグにお湯を注ぐだけで簡単に“デカフェ”を楽しむことができる「デカフェ コーヒーバッグテトラ」。

“デカフェ”とは、本来カフェインを含んでいるものからカフェインを取り除いたもののこと。つまり、豆本来の風味をカフェインなしで楽しめるのです。「コーヒーは大好きだけど、カフェインの摂り過ぎが心配」という人におすすめ。仕事中コーヒーを飲む人は、いつものコーヒーを“デカフェ”に替えることでカフェインの摂り過ぎを防げるかもしれませんね。

「デカフェ コーヒーバッグテトラ」をおいしく飲むコツは、お湯を注いだあとにコーヒーバッグをスプーンで“ぎゅっ”と押すこと。このひと手間で、コーヒーを好みの濃さに調整できます。浅煎りと深煎りの2種類あり、販売価格はそれぞれ702円です。

>> Un Cafe Sucre

 

*  *  *

SCAJでは、コーヒーアイテムやコーヒー豆を見ることはもちろん、実際にコーヒーの試飲も可能。気になるコーヒーアイテムがあったら、実際にどんな味のコーヒーを作れるのか、自分の舌で判断することができます。日々のコーヒーライフに彩りを与えたい方は、足を運ばれてはいかかでしょう。

 


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(取材・文/神戸紅実子

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かんべくみこ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」に所属。”平成生まれ昭和育ち”ながら、スマホやアプリに関する記事を若者文化に乗り遅れまいと執筆中。東横線ユーザーだが、ときどき中央線沿線にも出没する。

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