【イベントレポ】随所にロータリーエンジン押しの演出。マツダ三次試験場50周年記念ファンミーティング

広島県は三次市にあるマツダのテストコース=三次自動車試験場は、コスモスポーツ(1967年デビュー)を開発するためにわざわざ建設された、ともいわれるマツダファンのまさに聖地。

開業当時、自動車メーカーのテストコースとしては国内最大級のスケール。全長4.3kmの、ロータリーエンジンの“ローター”を模したかのような、おむすび型の高速周回路と、全長1.8kmの水平直線路、そして、テクニカルなワインディングコースを備え、これまで多くのマツダ車が走りを磨き込んできました。

 

いつもは立ち入れない試験場内で行われた同イベントには、全国から1047台のマツダ車と、1864名のファンが集結。もちろん、ロータリーエンジン車のオーナーも、多数来場していました。

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懐かしい歴代のマツダ車を展示するスペースで最も注目を集めていたのは、やはり、ロータリーエンジンを積んだ往年の名車。ロータリーエンジンはマツダのDNAであることを実感させられました。

 

そして、会場にいた人々すべてが心待ちにしていたのは、同イベントのハイライトともいうべき「787B」のエキシビション走行。

長年、ロータリーエンジンを搭載したマシンでル・マン24時間耐久レースを戦った寺田陽次郎さんがステアリングを握り、1991年のル・マンを制覇した787Bが、ロータリーエンジン特有の快音を響かせ、高速周回路を疾駆したのです。これには皆さん、大喜び! 迫力満点のサウンドを、皆さんもお楽しみください(音量にはご注意を!)。

 

ロータリーエンジン誕生50周年となる2017年にも「また三次試験場でイベントをやろうよ!」というマツダファンの声が多数聞かれた今回のイベント。会場を歩いていて「かなりロータリー押しだなぁ」と感じたのは、すべてはRX-VISION発表の伏線だったのでしょうか!?

真相は定かではありませんが、マツダのスポーツカーを語る上で、ロータリーエンジンは決して外せない存在。三次自動車試験場で走りを磨き込んだRX-VISIONが市販へとこぎ着け、ロータリーエンジン復活のシンボルとなることを『&GP』としては期待するばかりです。

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(文/&GP編集部、写真/小野光陽[GoodsPress編集部]・マツダ)

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