なにコレ強烈!東京モーターショーの変化球すぎる乗り物5選

東京モーターショーのホットなトピックは『&GP』でも記事がアップされたり、クルマ媒体などでもたくさんニュースが出るでしょうからちょっと脇に置いておいて ……。ここでは会場の端っこのほうで見つけたおもしろいモデル、変わったモデル、可愛らしいモデルなどを紹介しましょう。

絶対に敵に回したくない最強キャラ『三菱ふそう Super Great V“SPIDER”』

 

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荷台から延びる4本のクレーンにはショベルや鉄筋コンクリートの解体ニプラー、ボーリングマシンが! 何台ものトラックが入れない都心の現場での使用を想定し、これ一台で掴む、すくう、掘る、砕くをこなす恐るべきトラックです。

 

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スパイダーと言えばスポーティなオープンカーに付けられる名称ですが、トラックでこの名を冠したモデルは初めてお目にかかりました。ダースモールを連想させる黒×赤のボディカラーも強力! トラックはモーターショーに出品されるモデルの中でも子供に人気がありますが、うっかりこれを見たら泣きだすかもしれません……。

SPECIFICATIONS
エンジン:ディーゼルエンジン
排気量:12,808L
エンジン最高出力:338kW(480ps)/1800rpm
エンジン最大トルク:2500N・m(255kgfm)/1200rpm
トランスミッション:12段INOMAT-Ⅱ(機械式自動変速トランスミッション)


究極のラウンジモデル!?『アルファード エキュール コンセプト』

 

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トヨタ車体はアルファードやヴォクシーなどのミニバン、プリウスやハイエースなどを製造するトヨタグループの完成車メーカー。そんなトヨタ車体のブースには驚きのコンセプトモデルが展示されていました。

なんと、アルファードのオープンモデルですっ! 2列目シート部分から3列目シート部分にかけて、天井のソフトトップが開閉。これぞまさに“クルーザー”です。室内もまるで豪華グル―ザーのようなラウンジシートを採用。ショーファーに運転を頼み、ソファで流れる景色を見ながら昼からシャンパンを開ける。そんな暮らしがしてみたいですね……。

 

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SPECIFICATIONS
全長5265mm×全幅1850mm×全高1960mm
乗車定員:5人


人をダメにするビーズクッション?『豊田合成 エアバッグカー Flesby』

 

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リビングに置かれた大きなビーズクッション。細かなビーズの感触とそれを包む柔らかくてスベスベな生地は、一度座ると何をするのも面倒になってしまいます。そこからビーズクッションのことを“人をダメにするクッション”と呼ぶ人も。

エアバッグメーカーである豊田合成が2030年頃の小型モビリティを想定して提案するFlesbyは車体表面がまさにビーズクッションの感触なんです! 車体横に素材の感触を実際に触って確認できるコーナーがあるので、ブース見学に疲れたときにぜひ触ってみてください。柔軟剤のCMに出てくるタレントのような、フワフワの笑顔になれるはずです。


こんなクルマでキャンプに行きたい!『ダイハツTEMPO』

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ダイハツのワールドプレミアモデルのひとつであるTEMPO(テンポ)。これはスペース系の商用モデルで、車名を漢字にするなら“店舗”です。いわゆる移動販売車のコンセプトモデルですが、仲間とのキャンプでこれが1台あるとメチャメチャ楽しいだろうなと妄想しました。

ボディサイドはガルウイングになっていて、雨でもTEMPOの中に置いてあるものやそれを買いに来たお客さんが濡れません。キャンプでの料理奉行にこのクルマで思いきり腕をふるってもらい、クルマの周りに仲間が集まってワイワイ。これでフェスに乗りつけて、クルマの後ろにカラフルなタープを建ててマーケットを開くのも楽しそうだと思いませんか?


モニターで前方を見る? SONYのロゴが貼られたヘルメット

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大人が日常的に楽しめる正統派スポーツとしてヤマハが発表した、SPORTS RIDE CONCEPTなどの影に隠れるようにひっそりと展示されていた謎のヘルメット。実はこれ、フロントにインホイールモーターを搭載した2輪駆動ロードバイクのコンセプトモデル“PES2”と連動するスマートヘルメットなんです。

サイドに“SONY”と書かれていることから、このヘルメットはソニーとの共同開発であることが伺えます。シールドの奥はふさがっており、そこに取り付けられた2つのカメラ。これで前方の映像を映し出すのでしょう。そして視覚情報でライダーが安全で快適なライディングを楽しめるようアシスト。目の前にはどのような光景が広がるのか。体験してみたいですね。


 

【番外編】ランチボックスのように気軽に外に連れ出せる!『HONDA E500』

 

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新型NSXやシビックタイプR、燃料電池車の市販予定モデルであるCLARITY FUEL CELLなど話題のクルマが目白押しのホンダブース。その中で筆者が注目したのはクルマでもバイクでもありませんでした。

ホンダは自動車メーカー、バイクメーカーであると同時に発電機や芝刈り機など汎用製品メーカーでもあります。ホンダの赤い発電機はきっと誰もが一度は目にしている身近な存在。これは発電機ではなく“蓄電機”。ここに電気をためて外に持ち出して遊んじゃおうというコンセプトで作られたモデルです。

最大の特徴は片手で持ち運べるコンパクトさ。車のラゲッジに入れても邪魔にならなそうなサイズ感がいいじゃないですか。しかも発電機と違い排ガスを出さないから、みんなが食事をしているすぐ横に置いたっていいし、DJやアコースティックギターを弾く時でも音が邪魔になりません。ポップなカラーリングもいい感じ!

SPECIFICATIONS
全長250mm×全幅180mm×全高240mm
重量:6kg
定格出力:交流100V-300VA、最大出力500VA


 

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いかがでしたか? 今年の東京モーターショーは目玉となるモデルがたくさん出展されているためどこのブースも大混雑するはず。ちょっと疲れたなというときに、本筋とは違う展示をゆっくり眺めるのもいいものです。東京モーターショー2015、楽しんでくださいね!

(取材・文/高橋満<BRIDGE MAN>)

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