【アルト ワークス試乗】シフトフィールが絶品!走りの完成度は軽の常識を超えた

660ccの直3ターボ(64馬力/10.2kg-m)は、ベースとなったターボRSのエンジンから吸排気系をさらにファインチューン。過給機のタービン形状も変更することで、低回転域でのレスポンスを向上させています。ブースト圧が高まるのに従って、メーター内のタービンマークが白から赤に変わるのが、ちょっとうれしい。

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アクセル操作に対するレスポンスも、ベースとなったターボRSのエンジンと比較し、10%短縮されたといいます。何しろ車重が670kg(!)しかないアルト ワークスは、キビキビした走りが最大の訴求ポイント。それをスポイルしないためにも、素早いエンジンレスポンスは重要です。

足まわりには、スポーティなターボRSのそれを、さらに引き締めたセッティングが施されました。カーブの際に車体が傾くロールを、適度に抑えている一方、路面の状況によっては、乗員が上下に揺すられることも。その割に段差などによるハーシュ=突き上げが気にならないのは、クッションがしっかりしたレカロシートのおかげでしょう。良いシートのありがたさは、体をガッシリ支えてくれるだけではないのです。

ボディ前後、そしてサイドに「WORKS」のロゴが入ったアルト ワークス。前後バンパー下部のカラーにガンメタリックとし、見た目からもスポーツ性を強調しています。ブラックに塗装された15インチホイールも、ワークス専用デザインです。

かつて、最も身近なスポーツモデルとして親しまれたアルト ワークスが、軽スポーツ、いや、本格的なライトウエイトスポーツとして帰ってきたことに、クルマ好きは大歓迎すべきでしょう! そこで気になるのは、人気のホンダ「S660」との比較。かつて、ターボRSとS660との比較記事はレポートしましたが、近いうちにワークスとS660との比較も、お伝えしたいと思います。

ちなみにアルト ワークスの価格は、5速MTのFFモデルが150万9840円。ワークス専用シフトプログラムが与えられた5AT(AGSことシングルクラッチ式のロボタイズドAT)車も同じ値段です。ビスカスカップリングを用いた4WDモデルも用意されており、こちらはMT車、AT車とも161万7840円となっています。

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<SPECIFICATIONS>
☆ワークス 5MT仕様
ボディサイズ:L3395×W1475×H1500mm
車重:670kg
駆動方式:FF
エンジン:658cc 直列3気筒 DOHC ターボ
トランスミッション:5MT
エンジン最高出力:64馬力/6000回転
エンジン最大トルク:10.2kg-m/3000回転
価格:150万9840円

(文&写真/ダン・アオキ)

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