iPhone SEに向く人、iPhone 6sに向く人の見分け方

では早速、次の3つのポイントを中心に、iPhone SEとiPhone 6sを見比べてみましょう。

  1. ディスプレイの見やすさ
  2. カメラの扱いやすさ
  3. 価格の違い

それぞれの特徴を押さえることで、自分がどちらに適しているのかが分かります。

片手で扱いやすい4型デザイン

5型以上の大きなスマホが一般的になったいま、4型のiPhone SEは、コンパクトなスマホを求めるユーザーにとって貴重な存在です。4.7型のiPhone 6sも比較的コンパクトな部類と言えますが、「片手操作に向いているサイズ感」はiPhone SEを選ぶ最大のポイントと言えます。

電源ボタンは、iPhone SE(上)だと端末上部に、iPhone 6s(下)だと端末側面に位置します。(以下同順)

 

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iPhone SE

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iPhone 6s

 

エッジ部分は、iPhone SEは角ばっています。一方、iPhone 6sは丸みを帯びています。

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iPhone SE

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iPhone 6s

 

iPhone SEの良いところは、片手でぐっと握れるサイズ感。操作する際には画面全体に手が届きます。一方、iPhone 6sは手のサイズによっては、片手で扱いにくいと感じることもあります。その場合には、リングなどのアクセサリーを使うと、片手でも使いやすくなります。

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iPhone SE

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iPhone 6s

 

なお、iPhone SEは4インチだからディスプレイ画質が悪いというわけではありません。画素数に違いはありますが、画素数密度で比べると同じ326ppiです。画面サイズの好みで選択するとよいでしょう。

 

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例えば、HD画質の映画をダウンロードして視聴するような人は、iPhone 6sの方が大画面で迫力ある映像を楽しめます。ただし、YouTubeなどで画質の粗いストリーミング動画を楽しめればそれでよいという人は、iPhone SEでも問題ありません。むしろ、通勤や通学時に満員電車の中などで片手で操作する機会が多いなら、iPhone SEの方が扱いやすくてオススメです。

 

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視野角の広さにこだわりがある人はiPhone 6sの方がよいでしょう。iPhone SEは画面に角度をつけてしまうと、色の再現が変化しやすいからです。ただし、一般的な使い方ではそれほど気にしなくてよいことでもあります。

 

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なお、画面をつぶすようにして操作する「3D Touch」についてはiPhone SEでは利用できません。素早くアプリを起動させるなど、直感的な操作を使ってみたい場合には、iPhone 6sがよいでしょう。

カメラの違いはインカメラや操作性

アウトカメラについては、iPhone SEはiPhone 6sと同じ1200万画素となっています。ディスプレイや印刷で大きく引き伸ばしてもキレイに見える高精細な写真を撮影可能です。

なお、iPhone SEのレンズは、端末内部に収まっていますが、iPhone 6sのレンズは端末から少し飛び出ています。

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iPhone SE

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iPhone 6s

 

下記はiPhone SE、とiPhone 6sのカメラで撮影した作例。精細感に違いは感じられません。

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iPhone SE

6s

iPhone 6s

 

インカメラについては、iPhone SEは120万画素、iPhone 6sは500万画素なので、スペックの数値に差があります。画面の輝度を通常の3倍まで上げて、フラッシュとして利用する「Retina Flash」にはどちらも対応しています。

 

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iPhone SE

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iPhone 6s

 

作例を比べてみると、iPhone 6sで撮影した方が、拡大した時に髪の毛などの細部が精細に撮れています。SNS投稿などでセルフィーを頻繁に活用する人にとってはiPhone 6sがオススメです。

カメラ性能で選ぶポイントには、操作性も挙げられます。iPhone SEはコンパクトなので片手で扱いやすいのが特徴です。端が平らなので、アクセサリーが無くても、机の上などに自立可能。

 

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iPhone SEは片手で撮影しやすい

 

一方、iPhone 6sは、画面表示が大きく見やすいので、撮影した画像を確認するのに適しています。また、ストレージが128GBのモデルも選択できるので、写真や動画を撮影する機会は多い人は検討したいところ。

価格・キャンペーンの違いにも注目

一部のスペックを抑えた分、本体価格が安くなっていることもiPhone SEの特徴です。Apple Storeで購入する場合を比べると、約3万7000円(税込相当)の差があります。

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Apple Storeで購入する場合の端末価格(税込)

 

ただし、キャリアで購入する場合には、iPhone 6sが対象になり、iPhone SEが対象にならないキャンペーンもあるので、留意しておきましょう。上手く活用することで、iPhone 6sでも割安に購入できます。

たとえば機種変更の場合、NTTドコモなら春のおとりかえ割」(2016年5月31日まで)が適用可能です。iPhone 6sに買い替える場合に、最大1万5552円(税込)の割引が適用され、iPhone SEと実質負担額が同じになります。

 

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大手キャリアで16GBモデルを機種変更にて購入する場合の機種代金の実質支払い額(4月20日時点、学割は非適用の場合)

 

まとめ

iPhone SEに向いているのはこんな人

  • 現在iPhone 5sなどのコンパクトなスマホを使っていて、片手操作にこだわりがある
  • 割安にSIMフリーモデルを購入して、格安SIMでの運用を考えている
  • iPhone 6に変えたがサイズ感が少し大きいと感じている

 

iPhone 6sに向いているのはこんな人

  • NTTドコモに契約中で、古い端末から機種変更を検討している
  • 映画やドラマを高画質で見ることが多い
  • アクセサリーをつけて利用しても構わない

 

(文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

 

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