AV機器としても超優秀!”おうちエンタメ”は「PlayStation 5」に集約できるぞ!

■映像配信は「AppleTV」にも対応

今回チェックするのは、僕が11月12日発売日に少し遅れて購入したPS5通常版(型番:CFI-1000A01、4万9980円/税別)。PS5は、従来通りのディスクドライブを搭載したゲームソフトやDVD、ブルーレイ、UltraHD Blu-rayの再生に対応する“通常版”の他に、ディスク・ドライブを搭載しない“デジタル・エディション”(型番:CFI-1000B01、3万9980円/税別)もラインナップしています。

ゲーム機の世界にもPCゲームのカルチャーが押し寄せ、パッケージソフトを購入する時代は終わりつつあるからこそ成立する“デジタル・エディション”。ただしPS5は“通常版”ならPS4用のパッケージゲームも遊べるし、UltraHDブルーレイ再生機にもなるので、まだ割り切るにはちょっと早いかなと“通常版”を選びました。

PS5の映像配信対応は、ホーム画面のなかで“ゲーム”と並んで“メディア”として分類されます。そのなかに“テレビ&ビデオ”の項目があり、ここが各種映像配信への入り口になっています。

現時点でPS5が発売していサービスは
・YouTube
・Netflix
・Amazonプライム・ビデオ
・Hulu
・U-Next
・Apple TV
・DAZN
・DMM.com
・Twitch
・ビデオとミュージック(PS Storeの作品視聴)
・WWE Network
そして音楽配信のSpotifyの合計12種類。これに加えてVR関連アプリになります。人気の映像配信サービスだけでなく「Apple TV」まで出荷時からPS5に組み込まれてるのは、なんとも想定外! 海外では「Disney+」を対応しているなど、国によって異なるようです。

でも、現時点でもこれだけ揃っていれば“PS5をメディアプレーヤーにする”という利用方法も考えられますね。

「YouTube」を開いてみると、画面はよく見慣れた“テレビ版YouTube”そのもの。PS5は4K/HDR対応のテレビとして扱われるので、メディアプレーヤーとしては最上級です。

画面デザインは他のデバイスと一緒なのですが、操作はPS5コントローラーの上下左右で選んで×ボタンで決定。サクサクしていてスムーズです。早送りやシーン飛ばしも、画面上でヌルヌルと動きます。この操作体験って「FireTV Stick」なんかよりずっと高速で、まさに“ゲーム的な操作感”。検索の際にPS5のコントローラーのマイクを使った音声入力ができる点とても快適。

よりAV機器ライクに使いたいなら“メディアリモコン”という周辺機器も存在しますが、ゲームコントローラーを使い慣れている人には不要でしょう。

「Netflix」も画面のデザインは他のテレビ向けデバイスと一緒ですが、作品の選択やスキップ操作などをPS5コントローラーでサクサク操作できます。これは思わず映像配信サービスを忘れてしまうほどのスムーズさ。

アプリ化された「Apple TV」はiCouldのIDを連携しておけば、映像配信の「Apple TV+」の作品までPS5で見放題。この機能、ハードウェアの「Apple TV」キラーなんじゃ…。

また、わざわざPS5とテレビで音楽配信なんてと思うかもしれませんが、Spotifyのフリープランと連携させれば再生スタートした曲がPS5のホーム画面でも再生継続できてナイス。

忘れてはいけないのが“通常版”を買った人だけのDVD/Blu-ray/UltraHD Blu-rayプレーヤー機能。今どき映画やドラマ、アニメ視聴も映像配信に移っていると言いつつも、個人的には過去に購入したディスク、コレクター的に購入した作品の再生用としてディスクドライブは必須。UltraHD Blu-ray作品のメニュー操作の読み込みと動作の滑らかさは、さすがパワーのあるPS5です!

最後にひとつだけオマケの機能も。PS5は、通常の有線イヤホン・ヘッドホンをイヤホンジャックに接続するだけで楽しめる“Tempest 3Dオーディオ”にも対応しています。この3Dオーディオ効果が素晴らしく、ゲームだけでなく映像配信のエンタメでも大活躍。追加投資なしに迫力の3Dオーディオを聴けるPS5は、コンパクトに自分専用のAV環境を極める用途としてもピッタリ。

3Dオーディオをワイヤレスで楽しめる純正周辺機器「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」も発売されているので、手元のヘッドホンがなければ、専用品を買うのもアリでしょう。

*  *  *

PS5のAV機能を使ってみると、映像エンタメもオンライン配信が前提という姿勢がヒシヒシと伝わってきます。コントローラー操作でサクサク動いて、オンライン上のさまざまな映像配信サービスから自由自在に選べるところが、PS5にしかできない体験です。新世代ゲームから映像配信までテレビで見たいもの全部にアクセスできる“おうちエンタメ”マシンとして、PS5は今後長らく活躍してくれそうです!

>> PlayStation 5

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長

 

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