ワークマンでここまで揃う!焚き火に使える七つ道具を試してみた【実践編】

■熱ダメージから地面を守る焚き火シート

焚火耐熱シート (1280円)

ひと昔前なら、地面にさっそく薪を組んで焚き火を始めるところですが、今は環境や景観への配慮も忘れてはなりません。そこでまず使いたいのが、耐熱素材でできたグランドシート。焚き火台の使用だけではカバーしきれない、地面への熱ダメージを軽減することができるのです。

ただしこのシートの使用は環境配慮だけではありません。実際は安全面での効果が大きいのです。というのも、本来の焚き火は、石で炉を組んだり、地面に焚き床の穴を掘ったりして、その中で行うのが正しいやり方でした。しかし現代では焚き火台の使用が主流になってしまい、薄い金属の箱だけで熱量の大きな火を囲っているのです。

これでは輻射熱や火の粉で、周囲の落ち葉や枯れ草などが燃えあがる危険性が非常に高い。そこで難燃・耐熱系の素材でできたシートが重要となってきます。実際、私がオーストラリア大陸を自転車で旅した時も、ガソリンコンロの下には難燃シートを必ず敷いてました。

焚き火関連のルールに厳しいキャンプ場では、シートの使用を義務付けているところも少なくありません。そんなに嵩張る道具でないので、ぜひ一枚はキャンプギアボックスに入れておくと良いでしょう。

ワークマンで手に入る焚き火用のグランドシートは耐熱効果の高いグラスファイバー製で、耐熱温度550℃とのこと。サイズは私の実測で795mm×600mmとまあまあの大きさ。これなら一般的な焚き火台なら問題なさそうですが、少し大きな台だと苦しいかもしれません。

シートの表面はスベスベで、チクチクした嫌な手触りは感じません。少しゴツいが平たくたたむことができ、携帯性も良さそう。シートの四角にハトメの穴が開いていて、ペグで地面に固定できるので風で飛んでいく心配がないのもポイントが高いところです。

■折りたたみ式で頑丈な本格焚き火台

折り畳みBBQグリル(3900円)

さて地面に焚き火用シートを敷いたら、いよいよ焚き火台の登場です。ワークマンでは驚いたことに複数の焚き火台やBBQコンロが手に入ります。とくにバイクツーリングやソロキャンプで人気の高いステンレスメッシュタイプの焚き火台は、リーズナブルながらハイクオリティなデザインで感心する出来栄えです。

他にもスリーコインでお釣りが来る卓上ストーブ台(299円)や、炭と着火剤内蔵のインスタントBBQコンロもあって目移りしますが、今回購入したのはラインナップの中で最も高級な「折り畳みBBQグリル」。といっても、目が出るほど高くもなく、お手頃な価格なのでした。

さてこの商品、名前こそBBQグリルとなってますが、実際には逆ピラミッド型のシルエットがカッコいい本格派の焚き火台なのです。

フレームはスチール製の丸棒で、本体パネルには厚手のステンレスが使われており、手応えは非常に頑丈でずっしりと存在感があります。

パタパタっと簡単に薄く折り畳めるので収納性や携帯性はとてもよくできているので、その分、重さが結構あるのが難点かもしれません…。

本体上面のサイズは350×350mmで、キャンプ場で手に入る通常の薪ならスポっと入ることでしょう。逆三角形の底面には底網が入っているので、組んだ薪の下からの吸気効果が高く、焚き火初心者にも優しい焚き火台といえます。

また付属の焼き網は、当たり前ですが本体上部にジャストフィット。安定感もよく、底からの吸気で炭火はよく燃焼するので、炭火BBQ用のコンロとしてもなかなかの性能といえるでしょう。大きさも1〜2人くらいで、ゆっくり調理し楽しむのに良いサイズです。

【次ページ】バーナーと薪バサミの使い勝手は?

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