【ボルボ V60 ポールスター試乗】サーキット直結ワゴン。その走りは想像を超えていた!

ポールスターは、ボルボ車をベースにしたレースカーを制作するモータースポーツチーム。1996年に、自身もレースに参加していたクリスチャン・ダールによって設立されました。当初からボルボと密に協力していて、ポールスターは、自身のファクトリーを持つ必要がなかったほど。なんと“ファブレス”チューナーだったんですね!

ポールスターの名を冠したモデルは、2014年にオーストラリアで100台が販売されたのを皮切りに、3年後には47カ国、1500台をセールスするまでに拡大しています。

日本では、ポールスターモデルがリリースされる前から、ボルボ公認の、いわゆるCPUチューンとして「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」が販売されてきました。同社の首脳によると、日本は「大排気量への信仰がなく」「ターボエンジンにも馴染みが深いので」「ポールスターモデルが受け入れられやすい」とのこと。もしかしたら、日本人は「限定モデルに弱い」というのも、重要なポイントとして挙げられるかも!?

世界的に伸び悩みがささやかれる自動車業界において、パフォーマンスカーは、急速に発展しているセグメントです。2015年には、ボルボがポールスターのパフォーマンス部門とネーミングを買収し、いよいよ本格的にハイパフォーマンスカー市場に乗り出してきました。

一方、ポールスターのレーシング部門は、買収を機に「シアン・レーシング」と名前を変え、これまでどおり、ボルボのモータースポーツ活動に従事しています。2016年には「ポールスター・シアン・レーシング」として、“ハコ”のレースの最高峰「FIA WTCC(世界ツーリングカー選手権)」に参戦。ツインリンクもてぎで開催された先の第9戦日本ラウンドでは、ネストール・シロラミ駆る「ボルボS60」が5位、テッド・ビョークの7位を獲得しました。

白熱したレースを観戦しながら、「最近のボルボのレースカーはカッコいいねぇ。かつての240ターボは“フライング・ブリック”と呼ばれてな…」と、昔語りした人が、いたとかいないとか…。

ボルボ V60 ポールスター

<SPECIFICATIONS>
☆V60ポールスター
ボディサイズ:L4635×W1865×H1480mm
車重:1790kg
駆動方式:4WD
エンジン:1968cc 直列4気筒 DOHC ターボ&スーパーチャージド
トランスミッション:8AT
最高出力:367馬力/6000回転
最大トルク:47.9kg-m/3100〜5100回転
価格:859万円

(文&写真/ダン・アオキ)


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