ボルボ“最後の直6”に試乗。そこへとんでもない隠し球が

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着きました。はい、完全にドシャ降りです。

隣の同行者が「日頃の行いのせいでは?」と愚痴っているのを完全に無視して、さっそく“お別れ試乗”へ繰り出しました。試乗したのは“ポールスター・パフォーマンス・パッケージ”の付いた「S60 T6 AWD R-Design」(645万円/車両本体+20万円/ポールスター・パフォーマンス・パッケージ:工賃込み)。3リッター+ターボの直6エンジン“T6”を搭載したモデルです。

実はボルボって、1929年から直6エンジンを作っている歴史あるメーカー。今では直6=BMWをイメージする人が多いでしょうが、BMW直6の代名詞“シルキーシックス”と変わらないスムーズな吹け上がりを楽しめます。

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それは、天候がドシャ降りでも変わりません。淀みなく回転が上がっていく感覚は、運転の楽しさをより引き立ててくれます。さらに、ポールスター・パフォーマンス・パッケージ付きなので、パワーは25馬力アップの329馬力。トルクは40Nm増の480Nmと、さらにパフォーマンスがアップしています。

ひとしきり“最後の直6”堪能させていただき、別れを惜しみながら試乗車を返却。その後、ボルボのスタッフの方と「残るは在庫だけだなんて、残念ですね」なんて話をしていたら、「実は、最後に特別限定車を用意してあるんです」。完全に「???」状態だったのですが、聞けば、走りのキレっぷりに定評のあった限定車「ポールスター」を、セダンの「S60」(829万円/限定10台)と、ワゴンの「V60」(849万円/限定40台)に再び用意しているのだとか。
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いずれも、ボルボのレース活動をサポートするポールスター社がスペシャルチューニングを実施。そのエンジンスペックは、ポールスター・パフォーマンス・パッケージ付きモデルをさらに上回る、350馬力/500Nmとスポーツカーも顔負けです。

さらに足回りには、サスペンションにオーリングDFV(デュアル・フローバルブ システム)を採用し、ホイールは専用の20インチ。ブレーキキャリパーはブレンボ製の6ピストンと、走りを極めるための装備が盛りだくさん。

限定車のポールスターは、見た目だけでなく中身もホンモノ。いやー、直6がなくなるなんて惜しいなぁと思わせつつ、実は最後に隠し球を用意するとは、ボルボさん、さすがです!
(文・写真/金子剛士・GoodsPress編集部)

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