[再現!文学ごはん]エミール・ゾラ『居酒屋』の「仔牛のブランケット」

小説の中にはレシピは書かれていないので、圧力鍋1つで作る簡易バージョンでいきます!

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材料は牛肉、野菜類(今回はタマネギ、ニンジン、マッシュルーム、セロリ)、ブーケガルニ、白ワイン、コンソメキューブ、常温のバターと小麦粉を混ぜたもの、卵黄と生クリームを混ぜたもの。

仔牛はスーパーにないので普通の牛を使いました。柔らかな仔牛に近づけるため圧力鍋を使うので、部位はなんでもOK。

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まず圧力鍋のフタをしない状態で、肉を熱湯で茹でこぼし、軽く水洗いします。

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もう一度鍋に水を張り、肉、ブーケガルニ、コンソメキューブ、白ワインをコップに一杯入れてフタをして煮ます。10分ほど圧力をかけたら一旦火を止めます。

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圧力が下がったらフタを開け、野菜類を投入。もう一度フタをし火にかけ、5分ほど圧力!

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再度フタを開け、網じゃくしで肉と野菜を残らず取り出します。

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鍋に残ったスープを、フタを開けたまま沸騰させ、半量になるまで煮詰めます。

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スープが半分になったら、肉と野菜を戻し、小麦粉とバターを混ぜたものと、卵黄と生クリームを混ぜたものを入れて溶かし、フタを開けたまま弱火にかけ少し煮詰めます。

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出来上がり!「普通の牛肉のブランケット」です。

チーズのような濃ゆいコクと、白ワインのかすかな酸味、肉の旨み。かなりワインが進んでしまいそう!

優しいクリームシチューでは飽き足らない大人にオススメしたい一皿です。

【参考・引用元】
>> ゾラ/著、古賀照一/訳『居酒屋』(新潮社)

 


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(取材・文/くぼきひろこ

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くぼきひろこ/ライター

美食・カルチャー・ライフスタイル・クルマ・ゴルフ・巷の美女etc……対象は様々に、雑誌・ウェブサイト等の各種媒体にて活動中のフリーライター。「人の仕事のすべて。そして、その仕事から生み出されるすべてのモノゴトが面白い!」と津々浦々の興味津々で取材・執筆を行う。

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