「Google Pixel Watch 5」ならGeminiをフル活用して健康管理ができちゃいます

■操作を短縮化する「先回りアシスト」が便利

グーグルは「Gemini Intelligence」という新しいAIアシスタントの導入を進めています。これは、Geminiの機能を最大限に生かすためのもので、他のアプリと連携し、ユーザーが必要とする情報を見つけてくれたり、次の行動を提案してくれたりします。

Google Pixel 11シリーズから新たに搭載されたのが「先回りアシスト」という機能。例えば、受信したメッセージに日時や店名などが含まれていた場合に、カレンダーやマップを参照できるように導いてくれたりするもの。Pixel Watch 5もこれに対応していて、メッセージの通知から直接カレンダーやマップにアクセスすることが可能。いちいちアプリを切り替えたりすることなく、シームレスに操作を完遂できるわけです。ただし、今のところ、「先回りアシスト」を使うには、ウォッチをPixel 11シリーズと接続する必要があります。

▲「先回りアシスト」はPixel 11シリーズに対応。スマホでは「Watch」アプリの「Google」→「先回りアシスト」で有効にする必要がある

▲Pixel Watch 5では「設定」→「Google」→「プロアクティブ アシスト」で設定する

▲受信したメッセージの中に日付などがあれば、通知に「カレンダーを表示」と表示され、タップして予定を確認できる

▲メッセージに店名などがあれば、「マップを開く」と表示され、その店までのナビも起動できる。いちいちマップを起動して検索する手間が省けるわけだ

文字盤をAIで生成する機能も追加されました。Pixel Watchの文字盤は、従来からカスタマイズ性が高かったのですが、Watch 5では、こんな文字盤にしたいイメージを話すだけで、オリジナルの文字盤が生成されるようになりました。

▲スタイルを選択して作成することも可能

▲簡単なプロンプトを入力するだけでも、あっという間に生成される

着る服や気分によって文字盤デザインを変えるのも、さほど面倒ではなさそうです。

 

■ヘルスケア機能は買ったあとも進化する

ヘルスケア機能は、前世代からこれといった変化は見当たらない印象。ですが、チップ性能の向上などにより、健康指標の測定精度は向上しているとのこと。特に、睡眠は「史上最高の精度」を実現したことをアピールしています。

▲睡眠の測定結果の画面例。かなり細かく分析される

前世代まではヘルスケアのデータを「Fitbit」アプリで管理していましたが、5月19日に同アプリが「Google Health」へと名称が変わり、全面的にリニューアルされました。

▲Pixel Watchで計測されたデータなどを管理する「Google Health」アプリの画面例。従来の「Fitbit」アプリよりも見やすく、わかりやすくなった印象

「Google Health」アプリはGeminiとの連携が大きな特徴となっています。有料プラン「Google Health Premium」(月額1580円または年額1万3000円)に加入すると、Geminiを活用したAIベースのパーソナルヘルスコーチ機能「Google Healthコーチ」が利用可能。ネットを検索すると調べられるような一般的なアドバイスではなく、ユーザーの健康状態や、それまでの相談履歴に基づき、パーソナライズされた助言や提案をしてくれるのが利点。結構気が利くことを言ってくれて、人に言えないようなことも相談しやすかったりするはず。

▲「Google Health」アプリに表示される「コーチに質問」をタップすると、健康や運動に関することを相談できる。ユーザーの年齢、以前相談した持病のことなども踏まえて、回答してくれる。食事の記録にも使える

Pixel Watch 5を購入した場合、3か月は無料で試せるので、使ってみることをお勧めします。なお、グーグルのクラウドストレージ付きAIプラン「Google AI Pro」または「Google AI Ultra」に加入している場合は、追加料金なしでGoogle Health Premiumの全機能を利用できます。

ヘルスケア機能はPixel Watch 5の購入後も順次進化する見通し。まず、身体状態を長期的にモニタリングする「血管ストレスのパターンを追跡」と「代謝ストレスレベルの変動」が今秋に追加予定。重大な病気の早期発見や、疾患のリスクを気づくことにつながることでしょう。

 

■GPSの精度が向上し、個別プランの作成も可能に

運動の記録も「Google Health」アプリで管理できます。Pixel Watch 5で「エクササイズ」を起動しなくても、自動で記録されます。ただし、ランニングやウォーキングなどの経路を記録するには、「エクササイズ」を起動して、GPSで位置情報を取得する必要があります。

▲よく行うエクササイズを素早く起動することができる

▲スマホを持たず、Pixel Watch 5だけでウォーキングを測定した結果の例

▲友人と卓球を楽しむと運動として記録された。なお、種目は「卓球」とは認識されなかったので、あとで修正した

Pixel Watch 5は、GPSの精度が向上したこともアピールされています。搭載されているアンテナは前世代と同じですが、衛星からの電波を読み取る際に生じるエラーを補正したり、測位の誤差を修正したりする新しい技術を導入。測位の精度は約2倍に向上しているとのこと。筆者は前モデルのPixel Watch 4の測位精度にも不満は持っていませんでしたが、普段、GPSの受信感度が鈍るエリアで行動する人にとっては、大きな進化となるでしょう。

また、今秋以降、「Google Health」アプリでパーソナライズされたワークアウトプランを作成できる機能も提供される予定です。

 

■従来モデルを使っている人も買い替えを検討する価値アリ!

Google Pixel Watch 5は、グーグルのAI機能に最適化し、多彩な機能をより簡単スピーディーに操作できるようになった印象。従来モデルでもアップデートによって利用できるようになるAI機能はありますが、チップ性能の向上により、操作の快適性が向上していることは見逃せないポイント。Pixel Watch 3以前を使っている人は、そろそろ買い替えを検討してもいいでしょう。

▲言うまでもないことだが、スマートウォッチに求められる機能をフルに搭載し、自分が必要なアプリを追加できるのも魅力

>> Google Store

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

 

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