トランギア「メスティン」は日本のキャンパーによってクッカーになった

■創業90年以上!スウェーデン軍に採用された実績もある、安定と信頼のクッカーブランド

1925年に創業し、1930年代にはアウトドア用調理器具を主軸にしたTrangia(トランギア) 。そもそもトランギアは家庭用の調理器具からスタートしたブランドで、品質のよいバージンアルミを素材に使用した製品が人気です。

▲アウトドア用のアルミ製品以外にもアルコールバーナーでも有名

今回紹介する「メスティン」以外にも、選択肢も多く組み合わせ自由な「クッカー」シリーズや、アルコールバーナーをより効率良く使用可能にする「ストームクッカー」シリーズなど、アウトドアでの調理を快適にするギアたちを数多く生み出しています。

▲アルミ製の商品は創業から今日まですべて自社工場で生産

トランギアのほぼすべての商品は、創業から今でも変わらず、スウェーデンのトロングスヴィーケンにある自社工場で製造されています。

「トロングスヴィーケンはスウェーデンの中でも湖や山々に囲まれた自然豊かな地域にある村で、トランギアの名称は、地名と使用する素材にちなんでいるんです。 “Trang”はTrångsviken(トロングスヴィーケン)の “Trång” から、最後の “ia” は “in aluminum” を指しています」(鈴木さん)

ブランド名からも、アウトドアに最適な土地で、アウトドアにピッタリの素材を使用し開発を続ける、同社のモノづくりへのプライドが垣間見られます。

▲実際にスウェーデン軍に採用されたアルコールバーナー。オリジナルモデルより少し大きくデザインされている

また、1960〜70年代には同社のアルコールバーナーがスウェーデン軍に採用されたり、正確な資料は残っていないようですが、「メスティン」も大戦中には既に使われていたという話もあるそうです。よりハードな使用が想定される軍隊で採用されたことからも、同社の技術力や品質の高さが伺えます。

 

■評価のポイントは「どう使ってもちょうどいい」使い勝手の良さ

いまやクッカーとして不動の地位を確立している「メスティン」。評価されているポイントは、その使い勝手の良さに尽きるでしょう。

アルミ製で軽量。取手もついていて、収納性も高い箱型デザイン。しっかり蓋が閉まって2合弱(1.8合)の米を炊けるという、飯ごうとしてソロ・デュオにちょうどいいサイズ感。

▲炊いて良し、煮て良し、焼いて良しの万能クッカー

さらに鍋としても使えるし、炒めものも作れる。ふた回り大きいサイズの「ラージメスティン」なら、グループでのちょっとしたツマミを作るのにもぴったり。

また、小物の収納ケースとしてもバッチリなサイズ感で、調味料を入れた小型のボトルを中に入れて持ち運んだり、小型のナイフやファイヤースターターに麻紐など、焚き火回りの道具を収納して使うキャンパーも少なくありません。

私も「メスティン」を2台、「ラージメスティン」を1台、散々使い倒しましたが、クッカーとしても収納ケースとしても使い勝手の良い、持っていても持て余さない使用感の良さが気に入っています。

ちなみにメスティンを長く使いたいなら、「一般的なクッカーと同様にはなりますが、“使用中は1点に炎が集中しないようにする”、“空焚きしない”、“汚れが表面に残らないようにしっかりと洗い落とす”、“洗ったあとは完全に乾燥する”。これらに気をつけると、より長くお使いいただけます」(鈴木さん)とのことです。

▲他のクッカーでも当たり前だが、空焚き厳禁。私は一度空焚きでだめにしました…

 

【次ページ】日本のキャンパーの声が反映されてアップデート

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