LCCで100kgの荷物を持ち帰る5つのポイント!台湾便の限界ギリギリ預け荷物完全マニュアル

■「100kgの荷物を台湾から持ち帰る場合」の5つのポイント

ピーチの預け荷物の追加枠を無事に予約できた後も、少し悩ましい問題もあります。それは「滞在中に買った荷物の重量がよくわからない」という問題。

箱のサイズ上限は「3辺の和が203cm以内」というのはメジャーなどですぐ測れるので想定できるものの、重量計を探すのは結構厄介。高級ホテルには用意しているところもあるようですが、貧乏旅の筆者が重量を事前に計る場合「勘勝負」ということになります。

▲滞在中につい買ってしまいどんどん増えていく荷物。その重量は勘に頼るしかありません

仮にピーチの預け荷物上限である100kgを超えてしまった場合、荷物の一部を郵便局から日本へ別送する必要があります。でもこの手続きは中国語がわからないと非常にややこしい上に高額。慌ただしい帰国の手前の時間にすべき手続きではありません。

また、仮にピーチの上限内で荷物を預けられたとしても、日本の空港に着いてから、その大量の荷物を前に「税関検査で変な目で見られる」という避けられない問題あります。

そこで私は、「100kg級の大量荷物を台湾から持ち帰る場合」に対して、事前に準備しておくべき5つのポイントを以下のように決めています。

1.預け荷物の個数分の段ボール(+α)を調達する

追加分も含めた預け荷物の個数が決まったら、スーツケースを除く必要分+αの段ボールを調達。台湾の場合、各都市にある「家楽福(カルフール)」というスーパーほかでタダで段ボールを調達できるほか、野菜市場などでは頑丈で、パッケージがレトロな段ボールもタダでもらえることがあります。個数の「+α」は、後述の「空港でのパッキング調整」の際に役立つもので、もし余れば空港で捨てれば良いです。

2.プチプチ(包材)は日本から持っていく

台湾でもプチプチ(包材)が買えますが、日本よりなぜか割高です。プチプチは嵩張るものの、重量は極めて軽いので日本から持っていくのが◎

3.カッター、ハサミ、テープ(2個以上)を調達する

カッター、ハサミ、テープを現地で調達します。日本から持っていっても良いですが、これらはプチプチとは逆に日本よりも安く売られていますので、現地で買うほうが良いでしょう。また、テープがなぜ「2個以上」必要なのかについても後述します。

4.あえて「税関申告」が必要なことをする(免税範囲を超える買い物・別送品など)

これは必須ではないですが、筆者が大量荷物の荷物を持ち帰る場合、あえて「帰国時に税関申告が必要なこと」を別にやっておくようにしています。あえて「酒・タバコなどの免税範囲を超える量を買って正直に申告する」とか、「台湾の郵便局から日本へ別送し、正直にその申告をする」などです。どうしてこんなことをするのかの理由は後述します。

5.仮パッキング帰国便のチェックイン時間の12時間前には空港に行き、空港で正確にパッキングする

前述の通り、「現地で買った物の総重量」は勘でしかわかりません。そのため、いったんは勘を頼りに仮パッキングをした上で1〜2時間早めに空港へ。空港に着いたところで、重量計を使い、各預け荷物ごとに重量を計り、誤差を調整しながら、各預け荷物とも上限の「20kg」きっかりになるよう正確にパッキングします。こうすることで、「預け荷物Aは上限以下の13kgだったのに、預け荷物Bは26kgと6kgオーバーとなり、無駄に追加料金を払う」といった事態を招きません。

■予定より早めに空港に行き、重量計付近でパッキングし直す

▲ポイントを死守した上で、仮パッキングをした荷物を持って空港へ

 

▲台湾の桃園空港・第1ターミナルには「12番」カウンター近くの赤丸のところに重量計があります(2026年3月現在)

これらのポイントを死守した上で、5.で記述したように、予定より早めに空港の重量計へ。ピーチの台湾→日本便がある桃園空港の第1ターミナルには、2026年3月現在、「12番」カウンターのすぐ近くの壁に重量計があります。ここで預け荷物ごとの重量を計りながらパッキングし直すわけですが、結構大変な作業であっという間に時間が過ぎます。だから「チェックイン時間の1〜2時間前」というわけです。

▲重量計で各預け荷物の重量を計り、各荷物が上限の「20kg」になるよう正確にパッキングしなおします

▲それぞれを「20kg」キッカリにするためのパッキング作業中の様子

また、そのパッキングの調整の際、思わぬところで追加の段ボールが必要になることがあるため、ここで1.の「+α」の追加段ボールが役に立ちます。

さらに台湾でよく使われている幅広のテープは切れ目が実にわかりにくく、パッキングの途中で「切れ目との格闘」になることもしばしば。ここでは時間との勝負でもあるわけですから、3.の通り、テープを「2個以上」用意しておき、綺麗に切れたテープを優先的に使ってパッキングするのが効率的です。

▲台湾のテープの切れ目はわかりにくいです

▲「20kg」キッカリにした荷物を5個ピーチに預けて、そのままX線通過の様子をモニタで確認すれば一段落!

無事に各預け荷物が上限の「20kg」に揃えられたら、そのままチェックイン。台湾の場合、預け荷物がX線を無事通過することを、乗客がその場のモニタで確認する必要がありますが、これをクリアすればあとは日本の空港で受け取るだけです。

ヒー! 合計約100kgの預け荷物ともなると、このようになかなか大変な作業になるわけですが、さらに日本の空港での「税関検査」を超える難関も待っています。

■あえて筆者が「税関申告」手続きをする理由

日本の空港で預け荷物を受け取った後、税関検査場を通過することになるわけですが、特に台湾や韓国などの近場の外国からの場合、多くの旅行帰りの乗客に混ざって「預け荷物100kgの人」というのは、かなり目立ちます。もちろん、中に違法な物・免税範囲を超える物などは入っていませんが、仮に「中を見せてください」と開けさせられると結構厄介なことになります。

他方、以下は筆者の推測に過ぎませんが、その目立つ「預け荷物100kgの人」を税関職員が、他の旅行者同様スルーさせてしまえば、防犯カメラで見ている上司から「どうして、あんな大量の荷物の目立つ奴を簡単にスルーさせるんだ」とイヤホンなどで怒られることがあるかもしれません。

そこで「効力を発揮するのではないか」と筆者が思い込んでいるのが、前述した4.の「あえて『税関申告』が必要なことをする」なのです。

税関検査場で、あえて税関職員とやりとりをする「税関申告」手続きを行うことで、「僕、正直なんですアピール」ができるほか、税関職員にとっても「そのままスルーさせたわけじゃない」という上司へのエクスキューズが作れます。つまりお互いに「ウィンウィンな関係」になると個人的に思っているのです。

……考えすぎでしょうか。でも、このやり方によって、筆者は過去、あれだけの量であっても税関検査場で中を開けさせられたことはなく税関職員とも笑顔でグッバイ! となっています。

ここまでの通り、「LCCで100kgの荷物を持ち帰る」には相当面倒くさいプロセスが必要ですが、でも現地でしか買えない物、二度と出合えないモノを買って帰る楽しさは、この面倒くささを遥かに凌駕します。100kgと言わずとも、台湾または諸外国で何か重い物を買って帰りたい方がいたら、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。

<取材・文/松田義人(deco)>

松田義人|編集プロダクション・deco代表。趣味は旅行、酒、料理(調理・食べる)、キャンプ、温泉、クルマ・バイクなど。クルマ・バイクはちょっと足りないような小型のものが好き。台湾に詳しく『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)をはじめ著書多数

 

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