[電動ミル編] ポイントはコーヒー豆を均等な粒度で挽けること 【珈琲道具極道】

▼スケールを内蔵し、最適な量を38段階の挽き具合から選べる

OXO
「バリスタブレインスケール付きグラインダー」(3万2400円)
デザイン:4 機能性:5 コストパフォーマンス:3

スケールを内蔵し、適正な量の豆を、好みの抽出方法に合わせて、38段階から挽き目を選べる。高トルクで低速仕様のDCモーターと、ステンレス製のコニカル刃により、豆に過度な熱を加えず、均一な粒度で挽ける。
サイズ:W136×H36.3×D230mm 重量:約2.35kg

【CHECK!】

OXOらしい、洗練されたトール型デザインが目を引く。LED表示は見やすく、ボタンとダイヤルでの操作も簡単。グラムモードのほか、カップモード、マニュアルモードも備える。

 

▼粒度設定が可能!究極の挽きを実現する次世代ミル

キーコーヒー
「Sette270W」(8万9640円)
デザイン:4 機能性:5 コストパフォーマンス:1

0.1g単位で計量でき、30段階のマクロ調整と、9段階のミクロ調整により、細かく計 270通りの挽き目を設定できる。刃には、独自チューニングを加えたアメリカ「バラッツァ」社の高耐久コニカル刃を搭載している。
サイズ:W130×H380×D240mm 重量:3.2kg

【CHECK!】

計量機能を備え、豆を設定した粉量で挽き自動的に終了。粉受けホルダーは可変式で、粉受け容器のほかさまざまなドリッパーに対応。セットすればドリッパーに直接粉が落ちる。

 

▼家庭に本格的な電動ミルを広めた名機がバージョンアップして新登場

カリタ
「ナイスカット Gアイボリー」(実勢価格:2万2000円前後)
デザイン:5 機能性:3 コストパフォーマンス:4

生産終了となった名機「ナイスカ ットミル」の後継機。前モデル同様に粉砕速度を遅くすることで摩擦熱を抑制し、粒度の均一化を図った。受缶容量も“飲む量だけ挽く”ために最大50gに変更。色はクラシックアイアンもあり。
サイズ:約W120×H337×D218mm 重量:2.3kg

【CHECK!】

基本デザインは継承しつつホッパー蓋の持ち手や粉受けの形状を変更。電源、粒度調整ダイヤルともにシンプルで、使いやすい。ミル刃は、その名のとおり“カット式”を採用する。

 

▼毎回同じ分量を量りたい時に便利なコーヒー豆を自動計量するスケール

acaia
「Orion Bean Doser」(13万8240円)
デザイン:5 機能性:4 コストパフォーマンス:1

一見、電動ミルのような斬新なフォルムを持つ、高精度の最新式スケール。0.1~3000gまで計量でき、グラム数を指定すれば自動でコーヒー豆が上部から落ちてくる。毎回同じグラム数を量りたい時などに便利。
最大計量:3000g サイズ:W335×H360×D200mm

【CHECK!】

操作は、ダイヤルの回転およびダイヤルの表面を押して行う。毎回グラム数を指定するマニュアルと、グラム数を設定しておけば、スイッチオンで豆が出てくるオートがある。

 

■味を “極める”なら据え置き型で

焙煎した新鮮な豆を、飲む前に挽いて淹れるのが、美味しいコーヒーの基本。大事なキーワードとなるのが煎りたて、挽きたて、淹れたての“3たて”だ。

“挽きたて”を担うのがコーヒーミル(グラインダー)。手動式と電動式があり、それぞれメリットは異なる。しかも、電動ミルには、携帯できるタイプと据え置き型があるが、味を “極める” という観点から、今回は据え置き型を紹介する。

場所を取る、高価というデメリットはあるものの据え置き型を選ぶ最大の理由は、均一の粒度(メッシュ)に挽ける点。粉は、粒の大きさによって湯との接触面積が異なるため味が変わる。つまり、粒度を整えればコーヒーの成分をまんべんなく抽出できるので、味ムラを抑え、安定した味になるというわけだ。

昔ながらの定番に加え、最近は、豆の風味や香りを損なうといわれる摩擦熱を抑えるために、時間をかけて挽く機種も増加。またOXOの「バリスタブレイン」のようにスケール付きも登場している。グラム数を指定すれば、ホッパー(豆を入れる容器)から適量だけ豆を挽いてくれて便利だが、豆の入れっぱなしによる酸化には注意したい。

<電動ミルの優先順位>

必要度:★★★★★
美味しいコーヒーを淹れるなら、粉ではなく豆を買ってきて飲む前に挽くのがマスト。短時間で挽ける上、抽出時に味のムラが出ないよう、均一の粒度に挽ける電動ミルがまずおすすめ。高価だが、味を追求するならそろえたい。

本記事の内容はGoodsPress6月号134-135ページに掲載されています

 

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(構成・文/八雲三十九 写真/sono(been))

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