模型ショップ店長兼モデラーのイチ推しガンプラ4選【趣味時間最強ベストギア】

【趣味時間最強ベストギア】

色分けされたパーツにより、塗装や加工をしなくても見映えよく仕上がる最近のプラモデル。特に、ここ最近のガンプラは、説明書どおりに完成させた“素組み”のクオリティが、ハンパなく上がっている。中でもオススメのアイテムを、ガンプラに詳しい小西和行さんに聞いた。

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かねてよりガンプラでは、1/60スケール「PG」(パーフェクトグレード)、1/100スケールの「MG」(マスターグレード)、1/144スケールの「RG」(リアルグレード)といったシリーズで、各部が色分けされ、パーツ表面の造形が細かい精密なキットを展開してきた。それらの特徴は、ここ数年、ガンプラのスタンダードといえる1/144スケールの「HG」(ハイグレード)シリーズにも見て取れるようになってきている。

特に、小西さんが今回おすすめするガンプラは、ほぼ素組みの状態で撮影した完成品の写真からも分かるように、説明書どおりに組み立てただけでも十分満足できるほどだ。

造形の細かさやパーツの色分けに対するこだわりは、パッケージの中に並ぶランナーから、ひしひしと伝わってくる。製作に着手する前に、じっくりと眺めて楽しむのも一興だ。

素立ちさせた時の見映えだけでなく、腕部や脚部が柔軟に動く点も見逃せない。パーツの一部を加工して可動域を広げる…といったことをしなくても、アニメのワンシーンに近いポージングが可能だ。このような特徴は、MGシリーズやRGシリーズではすでに当たり前のことだが、手の届きやすい価格帯のスタンダードなHGシリーズで、ここまでの域に達してきているのは、驚異的と言えよう。

素組みでも達成感を味わえるHGシリーズで、プラモデルを作る有意義なひとときを、気軽に満喫してほしい。

電光少年団・G作戦
小西和行さん

模型専門店を運営するとともに、モデラーとしてプラモデル製作本の監修なども担当。オンライン配信動画「プラモデルチャレンジ」では講師役として出演している。

▲小西さんが監修した『やりたいことから引ける!ガンプラテクニックバイブル』(成美堂書店)。初心者にも分かりやすい組み立て方の基本をはじめ、ウェザリング処理やダメージ塗装などのステップアップテクニックも詳しく解説している

 

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