第60回静岡ホビーショーでプラモの達人が気になった最新プラモデル5選

【達人注目度 4位】

双胴の悪魔と呼ばれたP-38はエース機で作りたい!

タミヤ
「1/48 ロッキードP-38Jライトニング」(6600円)
※7月発売予定

2019年に発売されたロッキードP-38F/GライトニングのJ型が新たにキット化されました。なんだバリエーションモデルか、と言うなかれ、F/G型に比べてエンジンカウリング下部に移設され大きく張り出したインタークーラーや、航続距離の延伸のために前縁に燃料タンクを増設した主翼、前面ガラスが平面になった第1風防など、後期型の特徴を精密再現しているのは、流石のタミヤクオリティとなっているんですよ。

以前F型は製作したのですが、“双ブーム”という特徴的な機体でありながら、驚くほど組みやすく、前脚収納庫と一体化した主桁部品、一体化した水平尾翼など、実にカッチリとした構成で、機体のアライメントを正確に再現できるといった特徴は今回のJ型でも引き継がれています。

キットには当時アメリカ全軍の戦闘機パイロット中でトップとなる40機撃墜を記録したエースパイロット、リチャード・ボングの愛機マージ号(機首に婚約者の写真を大きく引き伸ばして貼っていたことで有名な機体)のデカールが付属しています。ちなみに帰国後にめでたくマージ嬢と結婚したそうです。

戦後、ボングはジェット戦闘機P-80のテストパイロットを務め、1945年に離陸時の事故で亡くなっています。双発双ブームということもあってP-51マスタング等と比べても、ひと回大きく存在感もあるP-38ライトニングは達人オススメの飛行機モデルであります。

>> タミヤ

 

【達人注目度 5位】

F-1史上に輝く伝説のシックスホイーラー

タミヤ
「1/12 タイレルP34 シックスホイーラー 」(1万4080円)
※9月発売予定
(エッチングパーツ付きは1万5180円 ※8月発売予定)

5位もタミヤ。こちらは久々に再販となったタイレルP34 シックスホイーラーであります。F1史上初の前4輪、後2輪という特異なタイヤ配置を持つ6輪車として1975年9月22日に発表され、一大センセーションを巻き起こしました。6輪というコンセプトは空気抵抗の減少、ブレーキ性能の向上、そして操縦性の改善を目標に設計されたそうです。ロンドン・ヒースロー空港で行われた発表会では、これは何のジョークだと勘違いした記者もいたそうで、それだけセンセーショナルなデザインだったんですね。

1976年パトリック・デパイユのドライブによりスペインGPでデビュー。同年6月第7戦のスウェーデンGPではジョディ・シェクターが優勝! デパイユも2位を獲得しています。そしてタミヤのタイレルP34の発売は1977年(もう45年前!)でした。1976年の日本GPでの活躍(パトリック・デパイユのドライビングで2位入賞)もあって現在でも人気が高いモデルで、今回は2017年以来の再販です。

1/12スケールだけに全長336mm、全幅166mmと見ごたえのあるサイズで、前後サスペンションはコイルスプリングにより可動。4本の前輪は実車同様のラック&ピニオン・ステアリングシステムでハンドルと連動して動きます。

点火コードや燃料パイプが配線・配管も再現された3リッターV型8気筒のフォードDFVエンジンのディテールはいま見ても古さを感じません。

エアファンネルは、よりリアルなアルミ切削製が追加され、デカールも高品質のカルトグラフ(イタリアのデカール専門メーカー)製が付属します。

ちなみに今回、1/20タイレルP-34 1976日本GP、1/12タイレル003 1971モナコGP、さらに1/12ルノーRE-20ターボも発表されています。こちらも注目度大です!

▲1/12タイレル003 1971モナコGP

▲1/12ルノーRE-20ターボ

>> タミヤ

えー、タミヤの新製品に関しては、公式サイトの動画で僭越ながら、詳しい解説をさせていただいております。ぜひそちらも御覧ください。

▼1/48 ロッキード P-38J ライトニング

▼カーモデル編

▼ミリタリーモデル編

 

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