■専門のAIから何でもできるAIへ
生成AIが画期的だった点のひとつは、幅広いタスクに対応できることだ。従来のAIは、画像を判別する、需要を予測する、将棋をプレイするといった、特定の用途に特化したものだった。
一方、生成AIには「要約して」「企画を考えて」「画像を見て説明して」などと、多種多様なタスクを依頼できる。しかも、同じAIが文章作成から翻訳、情報整理、アイデア出しまで幅広く対応する。仕事のみならず日常生活の相談役にもなる生成AIは、社会にとって不可欠なものになりつつある。
そして現在の生成AIは、質問に答えるだけの存在ではなくなっている。文章だけでなく画像・動画や音声も“同時に”扱うマルチモーダル化が進み、目標に向けた手順をAI自らが考え、複数のツールを使いながら作業する。加えて、クラウドだけでなく、PCやスマートフォン本体で動かすオンデバイスAIも進化している。
▲生成AIは、大量の文章から言葉の並びや使われ方のパターンを学習する。たとえば「猫は」のあとに「かわいい」など、次に続く言葉を予測しながら文章を組み立てていく
今後、人間が行っていた仕事のAIへの置き換えは、さらに進むだろう。そこで大切なのは、すべてをAI任せにしないことだ。自分がAIに任せた仕事をビジネスに使った場合、ユーザー自身の責任になり得る。生成AIの成果物を、無条件にそのまま使うのではなく、しっかりと目を通す。自身の部下のように扱い、適切なマネジメントをする。そのリテラシーは、すべてのユーザーに不可欠なものといえるだろう。
※2026年10月6日発売「GoodsPress」11月号30ページの記事をもとに構成しています
<文/畑野壮太>
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