ティラノサウルスとトリケラトプスの死闘をジオラマ化!【達人のプラモ術<恐竜骨格模型>】

【ステップ2】情景用テクスチャーペイントでリアルな地面を再現

さて白亜紀の地面はどんな色なんだ…、などと考えだすと完成しなくなるので、自分のイメージでどんどん進めていきましょう。

調べてみると温暖な気候だったらしいので、まぁ高温多湿の南米アマゾンのジャングルみたいな世界だったんじゃないかなぁ、といったイメージでベースの色調を決めていきます。主役の骨格模型は素材の色をそのまま利用した暗い茶色で仕上げているので、ベースは恐竜が目立つような色で仕上げていきます。

ベースの地面は、まずタミヤの造形テクチャーペイント(塗るだけで泥や土の質感をリアルに再現できるジオラマ製作用のテクスチャー素材)を全体に塗布し、より泥の質感を強調します。

▲テクスチャーペイントの「土ダークアース」。情景作品のベースとなる土の表現に使用する、セラミック粒子を配合したペースト状の水性塗料。厚く盛ったり、乾燥前なら表面に凸凹をつけることもできる。厚塗り可能で、アクリル塗料溶剤で薄めて広く伸ばすこともできる

▲テクスチャーペイントには土の表現以外にも種類があり、草や砂、雪、アスファルトなどの質感を再現できる。PETボトル入り100ml 880円

▲「土ダークアース」を地面に塗りこんでいく。乾燥するとリアルな地面の質感が得られる。乾燥後に上から塗装もできる

▲乾いた状態の「土ダークアース」。一般的な塗装では難しい、ざらついた土の質感を再現している

 

【ステップ3】岩や倒木、植物の葉を塗装

テクチャーペイントが乾燥したら、岩や倒木、植物の葉を塗装していきます。特に色が決まっているわけではないので、絵を描く感覚で色を塗り重ねて質感を再現していくのがコツです。

塗装面の上で直接色を混ぜる、グラデーションをつけるといった油彩的な塗装にはラッカー塗料に比べて乾燥が遅いアクリル塗料がオススメ。ミリタリー系のジオラマでは、油絵の具を使っているモデラーも多いです。

▲アクリル塗料を使い、岩部分はサンド系の明るい色で、植物の葉はグリーンといった具合に塗装していく

▲恐竜の足跡には暗い茶色を重ねて泥水がにじみ出た感じを表現している

 

【ステップ4】スミ入れとドライブラシで陰影を強調

塗装が完了したら、スミ入れ塗料(今回はダークブラウン)を使い恐竜の足跡や地面の凹部分などに影色を入れていきます。さらにMr.ウエザリングカラー(サンディウォッシュ)を使い、岩の凹凸にドライブラシでハイライトを描いていきます。

▲Mr.ウエザリングカラー(サンディウォッシュ)を使い、岩や倒木の表面や地面の凸部分にドライブラシを入れていく。さらに凹部分はスミ入れ塗料で影色を入れる

▲スミ入れとドライブラシが完了した状態

▲完全に乾燥したら、つや消しクリアーのトップコートを吹き付けて完成となる

 

■白亜紀の大地が完成!

白亜紀地面が仕上がりました。ここにティラノサウルスの“スタン”とトリケラトプスの“レイン”を配置して接着固定すれば、白亜紀の死闘を再現した骨格模型ジオラマの完成です!

背景となる展示ベースがあると、作品の見栄えが各段よくなるのと同時に、作品の物語が見えてきます。果たしてレインはスタンの顎から逃られたのか? 完成したジオラマを前にそんな白亜世界に想像を巡らせるのも楽しいものです。

さて次回は何を作りましょうか…

 

■今週のオマケ

前回紹介したカンブリア紀に生息したモンスターのアノマリカリス。全長40cm程の原寸大モデルがこちら(現在は入手困難)。

ずっと放置していたので、塗装が剥げてホコリまみれで尾びれも折れていたので、せっかくなのでこの機会にレストアしております。頑張ってリアルに仕上げたらプールに持っていって…。

まぁそれはともかく太古の生物はロマンがありますなぁ。

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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