SidecarでMacと連携させる際の周辺機器をおさらい|iPad Hacks

■持ち運ばずに自宅で使うとき

iPadを外に持ち出さず、自宅の書斎などで使うならば、上述したスタンド以外にも、タブレット用アームが選択肢に入ってきます。

タブレットを固定可能なアームを利用するメリットは、iPadをMacの横ではなく、上側にも設置できること。あるいは、iMacやMac miniをディスプレイに繋げている場合、ディスプレイと合わせた高さにiPadを固定できます。

サンコー「超安定モバイルディスプレイ&タブレットスプリングアームスタンド」

▲筆者はサンコーの「超安定モバイルディスプレイ&タブレットスプリングアームスタンド」を愛用している

サンコー「超安定モバイルディスプレイ&タブレットスプリングアームスタンド」

▲設置位置が高くなるので、MacBookの上にiPadを表示できる。机に置けるので、ダイニングテーブルなどでも使えるのが良い

Sidecarもユニバーサルコントロールも、視線の行き来がスムーズになった方が扱いやすいものです。横並びが使いづらいと感じる場合には、こうしたアームを検討してみましょう。幸い、一般的なモニターアームと比べると、タブレットを固定可能なアームは、設置も簡単なものが多いので、さほどハードルは高くありません。

 

■Sidecarの接続が不安定なとき

Sidecarは、iPadとMacの両方で、Wi-FiとBluetoothをオンにした状態で使う必要があります。一方、電波干渉などがある環境だと、接続が不安定になりがちです。何度も再接続を行わないといけない場合、接続操作を繰り返すことが負担になってしまいます。

そのため、iPadとMac間を接続するケーブルを併用しておけば、接続が安定し、デバイスへの給電も行えるようになります。

USB Type-CケーブルでiPadを接続

▲USB Type-CーCケーブルでiPadとMacBook Proを接続

実際、Sidecar機能を使い始めるタイミングでは、Wi-Fiがオンになっていないと使えません。しかし、一旦Sidecarを有効にして、ケーブル接続状態にして(Macを信頼できるデバイスとして許可して)いる場合には、Wi-Fiをオフにしても、Sidecarでの接続が継続されます。

ただし、iPadとMacが無線接続しているのか、有線接続しているのかを見分ける方法は基本的に用意されていませんし、どのような規格のケーブルを使うべきかといった情報も明らかにされていません。使用する機種や周辺機器によって想定する挙動にならない可能性があることは、ご了承ください。

*  *  *

前回紹介したように、iPadOS 16では、「ステージマネージャ」機能や、画面拡張に対応し、いままでよりもノートPCのように扱えるようになりました。しかし、それはM1チップを搭載した機種に限られますし、Macを持っているユーザーからすれば、Sidecarやユニバーサルコントロールなどの機能の方が使いやすい状況は変わらないでしょう。

Macをお持ちの場合には、スタンドや、アーム、ケーブルといった周辺機器を揃えることで、ぜひサブデバイスとしてのiPadの使い勝手を向上させてみてください。

また、ユニバーサルコントロールを使う場合には、ワイヤレスマウスやキーボードの必要有無についても、合わせて検討しておきましょう。

>> [連載] iPad Hacks

 

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter

 

 

 

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