デカールを自作!「&GP建設」仕様のラフテレーンクレーンが完成!【達人のプラモ術<タダノ ラフテレーンクレーン>】

■&GP建設デカールを自作する!

今回は車体をオリジナルのイエローで塗装したこともあって、いかにも建機らしい雰囲気に仕上がったラフテレーンクレーンではありますが、見ているとウームもうひとつ何か足りないなぁと感じたワケです。なんだろうと考えてみると、建機って大体において○×建設とか○△工業といった社名が車体に大きく描かれているんですよ。クレーンであればアーム部分に大きく社名が書かれています。

そう! それが足りないんだ! というワケで社名ロゴのデカールを自作しました。

 

■インクジェットプリンターで作るオリジナルデカール

以前はデカールを自作するとなると、専門の業者に依頼する必要があり価格も高価でしたが、今はプリンターとパソコンがあれば簡単に自作できるようになりました。自作用デカール製作のためのフィルム台紙も、ホビーメーカーをはじめPCのサプライ用品メーカーなどから数多く発売されています。今回は一般で普及しているインクジエットプリンター、あとはエクセルやイラストレーター等の描画ソフトがあればOKです。

使用したのはTransOurDreamというメーカーの「インクジェット用水転写シート(クリア)」です。A4版のシートが5枚入って実売価格800円前後で購入できます。
今回は&GPのロゴデータをパソコンに取り込んで、エクセルで「&GP建設」のロゴを作成。クレーンのアームや車体に合わせて何種類かサイズの違うロゴを作っています。

シートはA4サイズなので、効率的にロゴデータをコピペして、なるべく多く無駄が出ないようにレイアウトしておきます。

自作デカールは、印刷時にムラができたり、貼る際に破れるなどのトラブルも多いので、予備を含めてロゴを複数枚を用意しておくのがポイントです。また印刷の際はプリンターの設定は高品位、あるいは光沢紙に設定しておきます。

印刷後はインクが乾くまで1時間前後乾燥させて、水性アクリル塗料(Mr.ホビー「水性プレミアムトップコート」を使用)の缶スプレーでコートしておきます。吹き付け→乾燥→吹き付けと3回程度塗り重ねます。インクジェットプリンターの染料・顔料インクは、そのままだと水に溶け出してしまうのでコート塗装は必須です。

また印刷したロゴは一般的なデカールのように1枚づつカットされていないので、自身でカットして使用します。その際にロゴサイズギリギリではなく、余白を大きめ(1ミリ以上)とっておくようにします(後で理由を解説)。

▲TransOurDream「インクジェット用水転写シート A4 5枚 クリア(透明)」(実勢価格:800円前後) インクジェットプリンターの染料インク・顔料インクに対応しておりプラスチックをはじめ、木、金属、樹脂、ガラスなどにも貼れる水クリアータイプの水転写シート。印刷後に水性アクリルスプレーでのコートが必要。A4サイズ5枚入り

▲プリンターの印刷設定を高品位にして、エクセルで作成した『&GP建設』のロゴを印刷

▲GSIクレオス「Mr.トップコート 水性プレミアムトップコート(半光沢)スプレー」(660円) トップコートは、水性の表面仕上げ用コート剤。デカールを傷めることなく表面を保護。同時に塗装面とデカールのツヤの差を解消し、段差を目立たなくできる

 

■『&GP建設』デカールを貼る!

自作したデカールをカットしたら、普通のデカールと同じように水に浸けて、シート全体に水が行き渡ったらすぐに水から引き上げます。浸けたままにするのは避けてください。この際にインクが水に溶け出してくるようであればトップコート不足が原因です。

水を浸透させたシート上でノリが溶けてデカールが軽く動けばOK。パーツに貼れるのですが、シートはピンセットで持ち上げるとすぐに丸まってしまうので、パーツの貼る位置まで台紙ごと持っていき、シートをパーツ上にスライドさせて貼っていきます。

位置が決まったら綿棒でシート内側の水分を押し出して定着させます。この際もフチが丸まりやすいので綿棒で丁重にフチを伸ばしてしっかり密着させます。

またシートのフィルムは柔らかくよく伸びるのですが、貼る際に不用意に伸ばしてしまうと、インクが引っ張られてヒビが入ってしまうので要注意です。また乾燥時間はしっかり取ってください(最低でも24時間)。

▲トップコートによるオーバーコートが甘いと水に浸けた際にインクが溶け出してしまう

 

■乾燥後にシートのめくれをカット

自作水転写シートはシートの特性なのか、水に浸けるととても丸まりやすいので、扱いには慣れが必要です。

印刷したロゴをカットする際に、シートの余白を多めに取るのは丸まりやすいシートへの対策です。印刷した部位が丸まってしまった場合、それを綿棒で伸ばすとヒビが入ったり印字がカスレるといったトラブルの原因になります。実際、乾燥後にチェックしたところ何か所かシートのフチがめくれてしまっていました。その部分はデザインナイフでカットして修正しています。

▲水に浸けたシートは時間を置くにつれてどんどん丸まっていくので、複数枚同時に水に浸けてしまうのはNGだ

▲シートはロゴサイズより1~2ミリ程度大きめに余白を作って台紙ごとカットしておく

▲アームの右側は位置的に&GPと建設の間に凸部分がありデカールシートと干渉してしまうので、2つにカットして貼っている

▲貼ったシートは綿棒で水分を押し出して、丸まりやすいフチの部分をしっかりと密着させる

▲アームの『&GP建設』の貼り込みが完了。働くラフテレーンクレーンのイメージが120パーセントアップ

▲運転席後部と車体右側にもサイズの違う『&GP』のロゴを入れてみた。TADANOのロゴはキット付属のデカールだ

 

【次ページ】最後にウエザリングを施して&GP建設ラフテレーンクレーン完成!

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