ポールのないティピーテントで自然の中に溶け込む体験を!

ひと言で言えばこの「トゥリーラブ」、木をそのままメインポール代わりに使用するワンポールテントです。木の幹にテント本体となる布地をぐるりと巻きつけて固定し、四隅をペグダウンするだけ。インナーテントもグランドシート無しという、テントというよりは“幕”に近い商品です。

シンプルな構造だけあって、収納時のサイズは直径13cm×長さ47cm。重さはわずか1.5kg。「これがテント!?」と思わず驚くコンパクトさです。

張ると床面積は約250×250cm、高さは約200cm。当然ですが、広さや居住性は利用する木のサイズやテントの巻きつけ位置、根の張り方や地面の状態にかなり左右されます。

また木が細すぎるとテント上部がかなり狭くなってしまいますが、同梱するリング状サブポールを併用することで上の空間を広げられます。

本体に使用している75DポリエステルはPUコーティングおよびUVカット加工済みで、耐水圧は2000mm。ちょっとした雨やどり程度なら問題なさそうですが、木の幹を伝って内部に水分が侵入する可能性はもちろんあります。

また、使用する際には、木の幹や根を傷めないように細心の注意が必要。特にテントの取り付けにあたっては、巻きつけたい部分にあらかじめラバーを巻いておく、緩衝材を添えるなど、木へのダメージを最小限にするための配慮はぜひ心得ておきたい。使用する前にあらかじめキャンプ場に使用可否を確認し、許可を得ておくことをお忘れなく。

さらに地上高およそ190~200cm程度の位置にテントを取り付けることを考えると、踏み台などの補助もあったほうがいいかも。また、快適に眠りたいならコットの併用はマストかも…などなど、実用を考えるとかなり上級者向けのテントかもしれません。

とはいうものの、これを使いこなせたらかなりカッコイイし、より自然と一体となった体験ができることは間違いなし。木とともにまどろむひと時、アウトドア好きなら一度は試したいですね。

>> DOD「トゥリーラブ T1-687-KH」

<文/&GP>

 

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