漆に貝が輝く螺鈿細工が美しいKnotの機械式時計

▲「ATC-40SVJRBK-L」「ATC-40SVJRBK-R」

螺鈿細工とは、貝の内側の虹色に輝く部分を薄く加工し、柄や模様を表現する装飾技法のこと。その歴史は古く、古代メソポタミア文明あるいはエジプト文明までさかのぼるともいわれています。日本には奈良時代に唐から伝来し、平安時代に唐風の木地螺鈿から漆地螺鈿へと発展するなど、独自の進化を遂げてきました。

▲「墨色 AT-38セット」

神秘的な輝きは高級腕時計の装飾としても好まれますが、Knotから登場したのは今回が初めて。デザインは大きく2種類あり、まずレギュラーモデルとしてラインナップに追加されたのは、淡水貝に漆をごく薄く塗布したことで彩度を抑えた「墨色」。ともすると華美な印象を与えかねない螺鈿の輝きを控えめなトーンにしたことで、墨絵のようなクールな雰囲気を実現させました。

▲「七色 AT-38セット」

一方、ピンクやグリーンなどの色彩が漆黒のダイヤル上で躍る「七色」は、まるで万華鏡のような美しい仕上がり。こちらは今年しか手に入らない2023年限定モデルです。優美な意匠は、ドレスウォッチとして華やいだシーンに合わせてみたい。

▲「AT-38SVJRBK-L」「AT-38SVJRBK-R」

ユーザーのライフスタイルや好みに応じて選べるように、それぞれにシンプルな3針モデル(七色:9万3500円、墨色:8万2500円)と機能的なクロノグラフ(七色:15万4000円、墨色:14万3000円)を用意。調和のとれた図柄とデザインも、高い技術力と独創性で知られる伝統工芸士・大竹信一氏とのコラボと聞けば納得です。

ケースサイズと重さは、3針モデルがケース径38mm、ケース厚10mmで、重さが50g。クロノグラフがケース径40mm、ケース厚13.5mm、重さが91.5gとなっています。

3針モデルのみ、ムーブメントの動きを目で見て楽しめるシースルーバック仕様。リミテッドモデルである「七色」には、3針とクロノグラフいずれも6時側のカン股に限定仕様の証としてシリアルナンバーが刻まれています。

▲「七色 ATC-40セット」

どちらも好みに合わせたストラップとバックルを組み合わせられますが、風格漂う螺鈿に合わせるなら、ストラップもプレミアム感のあるタイプを選ぶのがよさそう。墨田区の爬虫類専門タンナー・藤豊工業所が手がけるクロコダイルストラップ(1万9800円)や、使うほどに風合いの変化が楽しめる新喜皮革製オイルコードバン(1万450円)など、ちょっと贅沢なものを合わせるとバランスが良くなります。


オンラインストアではオススメストラップとのセット購入でシルバーのDバックルが付くので、素直にそれを選択するのもアリだし、クロノグラフならATC-40用スマートフィットブレスレットを合わせてみるのもステキです。

>> Knot

<文/&GP>

 

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