■“TractionLug”を足したVibram Megagrip

アウトソールには引き続きVibram(ビブラム)の“Megagrip”を採用。濡れた岩の上でも粘ってくれるコンパウンドで、山の道具ではおなじみです。「OLYMPUS 7」ではそこに、路面を強く捉える“TractionLug”を新たに搭載。これにより、濡れた路面でも乾いた路面でも状況に応じたトラクションを発揮し、荷重のかかる下りでも安定した足元を支えてくれます。
ご存じのとおり、登山でヒヤッとするのはたいてい下りです。疲れた脚に自分の体重とザックの重さがまとめて乗ってくる場面で、グリップと接地の安定を両方持っているというのは心強いところ。そこへ先ほどの幅広いソールプラットフォームが加わって接地面積も広いので、足元の安定感はピカイチ。さすがの「OLYMPUS」シリーズと言えます。
■締め付けと当たりを減らしたアッパー

見落とされがちですが、長く歩いたときに足元のストレスになるのはシューレースの締め付けと履き口の当たりです。「OLYMPUS 7」ではタンのボリュームを増やして甲まわりの圧迫をやわらげ、履き口には一体成型のコンフォートカラーを採用。足首とアキレス腱まわりを包み込むようなフィット感に仕上げています。
アッパー自体は通気性の高いエンジニアードメッシュで、要所には成形したTPUのオーバーレイパーツを配置。岩や木の根に当たる場面を想定して、耐久性と保護性能を高めています。山に入るとつま先や側面をどこかにぶつけるのは避けられないので、ここが手当てされているのはありがたい。
■走らない人の山でも、頼れる一足

重量325gという数字だけを取り出せば、トレイルシューズのなかでずば抜けて軽いわけではありません。ただ、33mmの厚みと安定感のあるソールプラットフォームを持つことを考えると、なかなかどうして良い仕上がり。登山靴ほど硬くも重くもないのに足元は任せられる、というOLYMPUSの立ち位置はそのまま。むしろ33mmを保ったまま軽くなったぶん、山をゆっくり長く歩く人にこそ効いてきそうです。トレイルは走らないという人でも、次の一足として検討の価値は大アリだと思います。
>> ALTRA
<文/山口健壱>
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