マラソンや駅伝を見ていると、いつの間にか選手のほとんどが“厚底”のカーボンシューズを履くようになっていましたよね。記録が次々と塗り替えられて、「靴でこんなに走りが変わるのか」と驚いた人も多いのではないでしょうか。
その“厚底カーボン”の波は実は舗装路の上だけの話ではありません。同じ発想は土や岩の上を駆ける、足元がずっと不安定で過酷な“トレイルランニング”のシューズにも少しずつ広がってきています。

たとえばMERRELL(メレル)の「MTL SpeedARC Peak(エムティーエル スピードアーク ピーク)」(3万5200円)。その誕生の裏側にフォーカスしてみると、同ブランドが史上最高峰と位置づけるに足るこだわりが見えてきます。
■約5年、154足の試作。“最高峰”はダテじゃない

まず驚かされるのが、この一足がどれだけの手間から生まれているか。メレルの開発拠点“Merrell Test Lab(MTL)”が、世界トップレベルのトレイルランナーと組んで、約5年をかけて完成させた一足です。
その過程で作られたプロトタイプは、なんと154足。実走テストは延べ13,000マイル(約2万km超)に及ぶとのこと。その執念たるや相当なもので、地球半周ぶんを走り込んでたった1モデルに絞り込んだと考えると、“最高峰”という言葉もダテではなさそうです。
また、ブランドが掲げるメッセージは“Run All In.”。スピード・安定性・推進力・快適性のどれも妥協しない、という開発の意思がそのまま名前になっているわけです。
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