2017年8月21日、世紀天体ショー“皆既日食”をアメリカで体験!

■8月20日(日) 皆既日食前日

皆既日食前日となるこの日、ポートランドはどこかせわしない雰囲気に包まれているように感じました。スーパーマーケットには日食観測地へと向かう人が押し寄せ、我先にと食糧や水を買い込んでいます。私も必要なものをなんとか揃え、準備を整えました。

▲ポートランドのスーパーマーケット。水の棚はほぼ空っぽ

今回の皆既日食ですが、数日に渡るキャンプは想定していません。また今回は「体験」するためにやってきたので日食中に撮影するつもりもありません。そのため用意したものはごくわずかです。

  • スリーピングバッグ:オレゴンは夏でも朝晩は肌寒く、パーカーなどが必要。クルマの中で寝る際にも寝袋はあったほうが快適
  • カメラ:皆既日食が始まるまでの様子を収めるため
  • 日食観測グラス:太陽を直接肉眼で見るのは危険。日食グラスは必需品です。日食グラスは眼鏡型のほか、板状のものもあります
  • Eclipse Tシャツ:気分を盛り上げるために(笑)。写真は2009年7月に日本で起こった皆既日食のときのもの。ずっと未使用でしまっていましたが、今回封を開けました

22時出発。予想に反してセイラムまでの道は順調です。およそ1時間でミント=ブラウン・アイランド・パークに到着。公園内はキャンプをしながら皆既日食を待つ人たちで溢れています。

 

■8月21日(月) 皆既日食当日。快晴!

早朝、公園内には幻想的な朝もやが。空は雲ひとつない快晴。最高の皆既日食日和となりました。テネシー州ナッシュビルに入った友人からは「雲がけっこう出ている…」という連絡が。選んだ場所の天気がどうなるかは、運に頼るしかないのも皆既日食体験。本番までに雲が晴れることを祈るばかりです。

セイラムでの日食は第1接触(太陽の欠け始め)が9時5分、第2接触(皆既日食の始まり)が10時17分15秒、第3接触(太陽が再び現れ始めるとき)が10時19分15秒です。それまでの時間、キャンプエリアを歩いてみました。

▲フォードE350ベースのRV(キャンピングカー)。こういうクルマでの旅、憧れます。公園内にはたくさんのRVがやってきていました

▲フォルクスワーゲンヴァナゴン(T3)のウエストファリア。緑の中が似合います

▲こちらはT4で訪れていたファミリー。素敵な雰囲気です

▲明け方はかなり冷え込んだため私は長Tee+パーカーで寝ていましたが、このようにメッシュ状態のまま夜明けを迎えたテントが多数。寒くない…んですよね、きっと

▲もちろん完全野宿の人も。ちなみに日の出直後の外気温は華氏58度(摂氏14度)。タフです

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